技術移転について、演者が経験した事例を通して、主に製剤技術的観点から解説する。移転元、あるいは移転先が海外サイトであるようなケースを上げ、技術論、手順の大切さ、技術レベルのすり合わせの方法などを紹介する。併せて、製造移管に伴う変更管理、法的及び行政対応についても言及する。
- 技術移転と製剤技術
- 原料としての粉体の物理化学的な特性と挙動
- 粒度分布
- かさ密度
- 付着性
- 流動性と結晶形
- 溶解性
- 賦形剤、滑沢剤など医薬品添加物の機能と特徴
- 製造支援設備を含む製造機械の機能と特徴
- 造粒工程と造粒物の特性
- カプセル充填機の機差と溶出挙動
- 製造工程、特に固形剤の製剤化工程における重要工程
- 剤形が異なる各種製剤の製造管理上の留意点
- 固形剤
- 注射剤
- 半固形剤と製造工程
- 直接容器
- 安定性
- スケールアップ/ダウンの製造法の確立と実際
- 品質の同等性評価
- リスクのassessment/evaluationとmitigation
- プロセスバリデーションのflexible とadaptive
- 製造管理のroutine とimprovement
- ICH Qガイドと工程管理技術
- 製造品質の実績と品質管理に対するstance
- 製造移管に関する手順書、計画書、記録書作成のポイント
- 移管の概要を理解し、必要な項目を明確にする
- 移管元と移管先の差異分析を徹底する/チェックリストの利用
- マイルストーン/タイムスケジュールを共有するルール作り
- ライフサイクルを見通す