衝撃工学の敷居が高いのは、応力が波動として伝播することによる準静的負荷では見られない破壊モードが観察されることと、材料の応力-ひずみ曲線の形状が変わってしまうことによる。前者については、その特徴について数個の事例を紹介する。後者については、代表的な試験方法を2種類説明すると共に、若干の実験結果を示す。
- 衝撃工学とは何か
- 衝撃特有の破壊モード
- 応力-ひずみ曲線の形状変化 (ひずみ速度効果)
- 鉄鋼
- アルミニウム合金
- プラスチック
- 複合材料
- 衝撃破壊
- 応力波の種類
- 特有の破壊モード
- 計算力学との距離感
- 実験事実に基づく基礎的な構成方程式
- 材料定数を決めるだけの構成方程式
- 時間も要素も細かく、最適な座標系と時間積分方法の選択
- 高速材料試験方法
- どうして一般的な材料試験機の高速化で対応できないのか?
- オリジナルのスプリット・ホプキンソン棒法
- 引張り型のスプリット・ホプキンソン棒法
- ワンバー法
- 実験方法による互換性の問題
- 高速引張り試験による若干の実験結果
- 今後、衝撃工学を学ぶには