本セミナーでは、界面活性剤の基礎から解説し、安定なエマルションや多量に油を含む可溶化物・高強度なゲルの調製と処方設計のポイントについて詳解いたします。
魅力的な食品・化粧品・医薬品・化学品を開発するために、商品開発研究者は最先端の科学・技術を駆使してさまざまな工夫を凝らしています。本講座では、エマルション・可溶化物を調製する上で最も大切な界面活性剤の選び方や添加剤の効果について講義します。 まず、エマルション・可溶化物の特性と界面活性剤の選び方の一般則について概説した上で、商品開発の現場で行われているエマルションの安定化のテクニックを紹介します。特に、クリーミングや合一を防止するための処方例や転相乳化法・液晶乳化法などのより微細なエマルション滴を調製するために開発されたテクニックについて学びます。ウオータープルーフタイプのメイクもがんがん落とせるマイルドクレンジングの仕組についても解説します。 さらに、乳化物・可溶化物を調製する時に問題となりやすい増粘剤の選び方やレオロジーコントロールの方法を解説します。 最後に、低刺激製剤などで実用化されている界面活性剤を用いない高分子乳化、ピッカリングエマルション、より複雑な構造を付与できる多相エマルションについても紹介します。さらに、肌荒れやニキビのもとになる黄色ブドウ球菌やアクネ菌を選択的に殺菌する界面活性剤についても紹介します。 これらの知識は化粧品や医薬品、食品の商品設計だけでなく、その原料を開発する上でも有用です。次の日に現場に戻ってすぐに役に立つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介していきますので、ぜひお越しください。