(2016年6月17日 10:00〜14:45) (45分の昼食休憩を含みます)
プラスチック素材は粘弾性という、弾性的な性質と粘性的な性質が混在し、室温はもとより高温度において力や変形が時間並びに温度に伴って変化する複雑な振る舞いをします。粘弾性特性は、力と変形の比例定数でこれが時間や温度によって変化する挙動です。 この粘弾性特性を理解することで、応力緩和過程、クリープ変形過程、成形温度条件の選定、成形時に生ずる残留応力の発生メカニズム、突如起こる成形不良の対策法、残留応力除去のためのアニーリング条件、数値解析に有用な材料特性の提供、粘弾性特性に成立する時間-温度換算則を用いた強度や変形の変化割合の長期予測、シミュレーション時のデータの取り扱い等々が感や経験に頼らず行えます。 ここでは、主として粘弾性特性の時間 – 温度換算則に基づいたクリープ変形の長期予測手法並びにクリープ破断強度の長期予測手法について平易に説明します。
(2016年6月17日 15:00〜17:00)