(2016年5月30日 11:00〜12:30)
新規開発テーマ発掘の活性化の仕組みや仕掛け創り、人材育成・活用は、これらの指針が各社の「目指すべき将来の姿・ビジョン」に沿っていることが前提である。当社では、テーマ推進の方向付けとして、社風への調和は意識するが、新たな変革を創造する独自の研究テーマの策定と評価法の実践に取り組んでいる。「現有のシーズと顧客ニーズの直接的な紐付け」では、将来有望と目される市場へのアプローチに限界が来ている。単独での事業構想ではなく、互いに魅力を認め合うパートナーシップの構築が重要であり、「解決プロセスのベースとなる情報を掴むマーケティング」と「新規シーズを獲得し対応策を提案する技術企画」を意識している。当社では、これを「Seeding」と称しテーマの探索・企画・開発業務のベースとしている。講演では、人材育成 (OJT) も含め、当社の取り組みを紹介する。
(2016年5月30日 13:15〜14:45)
コアコンピタンスを基盤とする新商品・新技術の創出が叫ばれている。顧客の潜在ニーズを掴むには研究者によるマーケティング活動が有力である。潜在ニーズを掴めれば競争相手はいないから窮極の競争力を獲得できる。そのためには、人とプロセスの両輪を必要とし、前者は根底にあるものが諸活動に携わる人であるという本質に起因する。一方、後者については従来の管理に代わる、この目的に合致したマネジメントを必要とする。準備を怠らないことと答えを用意することは本質的に違うことを認識し、状況の共有化と事実確認を確実にすることなど、顧客との対話においては概念から解放され、事実を集め、自分達で見つけ、自分達で確かめることが必須となる。本講演では講師の経験を交え、かかる対応について述べる。
(2016年5月30日 15:00〜16:30)
企業の研究所は、刷新的な技術の確立によって常に新商品を創出し、企業の経営を継続的に安定させることが求められています。しかし、昨今では、急速に市場要求が変化し、研究開発テーマのターゲティングが困難なばかりか、長期間を必要とする研究開発が困難になり、その結果、大きな成果を挙げることが難しい状況になっています。 このために、研究所がおこなう基礎研究の最中であっても常に市場動向を把握することが重要になっており、開発中盤の試験品試作段階でも学会や展示会を活用して、研究開発中の新商品を世に問いただしてみる必要があります。さらに、展示会での出逢いから次のニーズを発掘し、それが自社のシーズ開発へつながるケースも見られます。 本会では、一方的な講演ではなく、時間のゆるす限り皆様と会話できたらと考えています。