(2016年5月30日 10:30〜12:10)
本講座では、生体膜と同次元の薄さを有する高分子ナノシートの医療応用について、調製方法・基本物性・機能化手法について講演します。特に、厚さが数十~数百ナノメートル領域で発現するナノシートの特性と医療応用 (ナノ絆創膏の開発) を中心に、ナノシートが拓く先端医療研究 (創傷保護材・細胞デリバリー・生体電極) について解説します。また、最近プレスリリースした導電性高分子からなるナノシート (電子ナノ絆創膏) についても、印刷技術を利用した大量調製方法やヘルスケアデバイスの開発に向けた取り組みを紹介します。
(2016年5月30日 13:00〜14:40)
より高い生体親和性を目指して、超薄型、超軽量、超フレキシブルなどの機能が追求された新しい生体センサが活発に研究されています。本講座では、印刷プロセスを使った大面積センサの作製プロセスについて紹介します。超薄型フィルム上に低温でデバイス形成できる、低温焼結型の高精細インクジェット印刷装置用の銀ナノ粒子インクや、超柔軟なフィルム上でも断線の起こらない印刷配線の密着性制御等について紹介します。
(2016年5月30日 14:50〜16:30)
本発表では、これまで開発してきた無機ナノ材料の大面積印刷技術、特にフレキシブル基板上に印刷技術で形成したトランジスタ材料及びセンサ材料の電気的特性について紹介します。日本では、あまり一般的ではない、無機材料を主に用いた印刷技術及びフレキシブルデバイスを紹介することで、本分野の更なる発展への助けになればと思っています。 また印刷形成したセンサなどを集積化することで実現できる大面積フレキシブルデバイス応用として、電子皮膚や健康管理デバイス応用について紹介します。