本セミナーでは、様々な優れた特性を持つことから研究開発が急速に進む有機金属構造体(MOF:metal organic framework)の合成方法や用途展開等について徹底解説いたします。
(2016年5月12日 10:00〜13:45)
90年代後半から大きく発展している多孔性材料MOFとはどのようなものなのか、その歴史、基礎、今後の展開を分かりやすく説明する。
現段階での応用用途 (ガス貯蔵や分離など) の先端とアカデミアが推進する新たな機能について紹介する。
化学の基礎知識がある方なら誰でも理解できるよう分かりやすく説明する。
(2016年5月12日 14:00〜17:00)
多孔性配位高分子 (Porous coordinated polymer) や金属有機構造体 (Metal organic framework: MOF) と呼ばれる多孔質材料は、1990年代に報告されてからゼオライトや活性炭にかわる新しい多孔質材料として大きな注目を集めている。 MOFの多彩なトポロジー や構造自由度の高さから、吸着剤、触媒などへの応用研究は近年目覚ましいものがある。分離膜への応用は2000年代その試みが始まり、 Knudsen拡散支配を超える分離性能の膜が2000年代後半に登場した。これを契機にMOF膜の研究開発は大きく進展し、膜合成や分離性 能の報告例も年々増加の一途を辿っている。 本講座では、MOF膜の一般的な製膜法や代表的なMOF膜の製膜例および分離性能ついて概説する。