第1部. 在宅医療市場へのマーケティング戦略
(2016年5月24日 10:30〜12:00)
現在、日本は急激な高齢化の進展と、社会保障費の増大を背景に、これまでの医療体制を大きく転換する必要に迫られている。病院から地域へ、その受け皿として在宅医療は政策の後押しもあり近年急速に普及している。本講では、在宅医療が推進されている政策的背景を踏まえて、急拡大する在宅医療マーケットの特性を解説する。
- 在宅医療推進の政策的背景
- 日本の高齢化率、何が問題か?
- 地域医療構想と医療介護総合確保基金
- 病床機能報告制度
- 地域包括ケアシステム
- がんと認知症
- 2016年診療報酬改定でどう変わる?
- 急拡大する在宅医療マーケット
- 在宅医療の実際
- 在宅療養支援診療所の分類
- 在宅療養患者数を推計する
- 在宅医療のマーケット特性
- 医薬品市場の動向と製薬メーカーに求められる戦略
第2部. 今後の在宅医療で求められる治療薬・剤形とは?
(2016年5月24日 13:00〜14:30)
2025年の超高齢化社会に向けて在宅医療へのシームレスな地域連携医療の実現の為にも薬薬連携は必須である。また、在宅患者のアドヒアランス向上への要因は何かを皆様と考えてみたい。
- 薬薬連携
- 院外処方患者の院内指導 … FAXを利用し情報共有
- 晴れやかネットの活用
- 抗がん剤ばく露問題
- これから求められる製剤
- 残薬問題
- 症例提示
- その他
第3部. かかりつけ薬剤師が地域包括ケアで担う役割と今後の市場について~地域医療、在宅医療~
(2016年5月24日 14:45〜16:15)
2015年10月23日、厚生労働省は「患者のための薬局ビジョン」を策定、かかりつけ薬剤師による服用薬の一元管理、24時間対応や在宅医療への参画、そしてかかりつけ医を始めとした多職種・他機関との連携の重要性について示した。しかし地域医療の現場では「薬剤師は一体何ができるのか」「薬剤師の姿が見えない」等と言われ久しいのが現状である。かかりつけ薬剤師が地域包括ケアの一翼を担うために、いかに地域医療へ関わっていくのか、また、地域・多職種が求めるその市場ニーズについて、実例を交えてお話する。
- 2016年度診療報酬改定から見る今後の医療・介護の情勢
- 2016年度診療報酬改定で示されたもの
- 在宅医療の現状と課題
- 地域包括ケアにおける薬剤師の役割
- 退院調整において薬剤師が果たす役割
- チーム医療実証事業で示された薬剤師が在宅医療に関わる有益性
- 日本保険薬局協会調査データからみる業界の現状
- 在宅医療への参画状況
- 製薬企業へ期待するもの
- 薬剤師職能への意識
- 地域・多職種が薬剤師に期待するもの
- 医療・介護現場の実情
- 多職種が薬剤師に期待するもの