本セミナーでは、市場リスクに対する資本賦課の現在の基準と今後の基準との間の主なギャップを紹介した後、それらを解消するための方向性についてインタラクティブに考察いたします。
金融危機を契機に、バーゼル銀行監督委員会は各種規制の見直しの検討を続けてきており、市場リスクの管理に関する規制については、2012年5月に第1次市中協議案「トレーディング勘定の抜本的見直し (Fundamental Review of the Trading Book:FRTB) 」を、2016年1月には最終規則文書 (下記「参考資料」参照) を公表しました。 当該文書の内容は、現在適用されている市場リスクに関する基準の内容とは異なり、一般市場リスクおよび個別リスクといった区分の廃止、市場リスク計測モデルの検証における損益要因分析の追加および Desk – level での内部 (管理) モデルの承認等が求められるようになりました。 その一方で、当該基準の発効は2019年1月であり、金融機関は同年12月末から当該枠組みの下での所要資本の計算が求められることになり、現在、世界各国の金融機関は当該基準への対応を行っています。 本セミナーでは、市場リスクに対する資本賦課の現在の基準と今後の基準との間の主なギャップを紹介した後、それらを解消するための方向性についてインタラクティブに考察します。 なお、ギャップにはリスク量の計算方法に関するものも含まれますが、数式等を極力避ける代わりに図を活用して、ギャップとそれらの解消の方向性をわかりやすく考察します。