本ワークショップでは、プロジェクトファイナンスについて基礎から解説いたします。
必要なドキュメンテーションや実務上の工夫、交渉上のポイント、紛争を最小化するための契約条件・リスク管理のチェックポイントについて詳解いたします。
発電事業、インフラ事業または資源開発事業のように多額の初期投資が必要な事業においては、プロジェクトファイナンスと呼ばれる手法によってファイナンスされる傾向があり、本邦事業者にとって避けて通れない分野となっています。また、多くの本邦金融機関がより収益性の高い案件を求めて海外プロジェクトファイナンスに参入しています。 他方で、プロジェクトファイナンスは従来のコーポレートファイナンスとは異なり分量が膨大であり、本邦プロジェクトで用いられる契約とは様式や言語も異なっているため、その精査には一定の予備知識が必要です。金融機関としても、与信審査・交渉の過程・着眼点が異なっている上、対象事業が海外に存在することから、法制度や実務慣行などの相違点を踏まえた上での交渉や検証が不可欠となります。 本ワークショップでは、プロジェクトファイナンスにおける資金調達を例として、プロジェクトファイナンスとはそもそもどのような手法なのか、どのようなドキュメンテーションや実務上の工夫が必要なのか、交渉上のポイントは何か、将来の紛争を最小化するための契約条件・リスク管理のチェックポイントは何かについて解説し、かつこれらポイントをおさえた事例演習をインタラクティブに行います。