本セミナーでは、スポーツ用品、航空機・宇宙分野、機械部品や自動車部品などの産業用途で展開されている状況を解説し、リサイクルやLCAについても概説した上で、今後のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)の展開における課題について解説いたします。
炭素繊維使いコンポジット (CFRP) は、軽量、高強度、高弾性率などの特徴を有する先端材料として注目されています。 本講演では、まず、炭素繊維およびCFRPの種類、特徴、製造プロセス、力学・設計、機械加工などの基礎と、スポーツ用品、航空機・宇宙分野および一般産業用途での応用展開の状況について学びます。その上で、将来大幅な拡大が期待されている量産自動車への展開のための課題とそれに対する検討状況を、CFRP用基材から新しい成形方法、さらには熱可塑性樹脂使いCFRPやリサイクルについて説明し、今後の方向について考えてみます。