異物問題において、担当者は以下の点に留意して取り組む必要があります。
- 何が異物とされるかは、その時代の価値観によって刻々と変化する。
- 混入原因は、原材料・製造環境と関係する。
- 分析依頼に至る場合、相手は何らかのトラブルを抱えている。
- 異物の成分が分かっただけでは、意味がない。
- 異物が生のままで混入しているとは限らない。
- 形状・性状などを拠り所に判断する重要性。
これらのポイントを踏まえながら解説しますので、混入異物への対処方法について短時間で理解できます。製品検査、品質管理、分析・組成解析等を担当されている技術者の方、ならびに顧客相談窓口、営業の方にも役立つ内容です。
セミナーの最後に異物分析相談会を実施します。異物混入でお困りのサンプル、写真等をお持ち下さい。その場で測定法のご提案、分析可否の判断、分析依頼についてのご相談などお受け致します。
- なぜ異物は発生するのか? (被害拡大防止のために)
- 異物の定義、種類、最近の傾向
- 異物発生事例および要因
- 異物の検知 (見えない異物をどのように捕らえるか?)
- 光学顕微鏡、その他検知法
- X線マイクロCT
- 検知した異物を分析する前に
- 事前の情報収集
- 異物の分野ごとの特徴
- 異物分析の前処理
- 異物の性状確認 (簡易識別)
- サンプリングと必要なツール
- 分析機器の原理・特徴および組み合わせ
- EPMA、顕微IR、Raman、熱分解GC – MS、その他代表的手法
- 測定フローと結果の解釈
- 分析結果から正確な組成情報を得るには?
- 原因解明への道程と落とし穴
- 同定結果が異物の組成と直結しないケース
- 質疑応答・個別相談会