新製品開発におけるボトルネックのひとつが、複数の開発目標の同時達成することである。例えば、スマートフォンの例では、CPUの動作スピードを上げようとすると、リチウムイオ電池の容量が大きくなり、また電池の体積が増える。このように2つ以上の技術特性を同時に改善しようとすると、従来の技術特性が1つ (単応答) の統計解析法ではなく、複数の技術特性 (多応答) に対応するデータ解析方法が必要になる。代表的な解析法が応答曲面法である。
講演会では、初歩的な分散分析、単回帰分析から、中級レベルの直交実験、重回帰分析、最も難易度が高い応答曲面法までの基礎を習得していただく。EXCELを使った例題を数多く用意してあるので、演習をしながら手法の理解を進める。さらに企業の開発現場にEXCELデータを持ち帰り復習することで、現場での手法の適用をすることができる。
- 第1章 新製品開発の効率化
- 開発期間が延びる理由
- ボトルネックを見つけるQFD (品質機能展開)
- ボトルネック解決のアイデアだすTRIZ
- 開発における実験データの解析法
- 第2章 実験計画法
- 実験計画の立て方
- 要因が1~2の実験データ解析 (1、2元配置分散分析) (Microsoft Excelによる演習)
- 直交計画
- 主効果と交互作用
- 多数の要因の実験データ解析 (2水準系直交実験L8) (Microsoft Excelによる演習)
- 多数の要因の実験データ解析 (3水準系直交実験L9) (Microsoft Excelによる演習)
- 実験データを単回帰分析で解析する (Microsoft Excelによる演習)
- 実験データを重回帰分析で解析する (Microsoft Excelによる演習)
- 多応答の重回帰分析+シミュレーション (Microsoft Excelによる演習)
- 第3章 応答曲面法
- 応答曲面法のモデル
- 実験計画法との違い
- 応答曲面法の計画立案方法
- 開発目標が1つ (単応答) の応答曲面法 (Microsoft Excelによる演習)
- 開発目標が複数 (多応答) の応答曲面法 (Microsoft Excelによる演習)
- 複数の開発目標をまとめる望ましさ関数
- 応答曲面法解析事例1
- 第4章 解析ソフトウェアの紹介
- JUSE-STATWORCSの紹介
- JUSE-STATWORCSのデモンストレーション