超親水・超撥水性をはじめとする材料の超親液・超撥液機能は、プリントや接着、生活用品、衣料、自動車、建設、医療など、また、最近では、エレクトロニクスや新エネルギーなど広い分野へ応用され、関心を集めている。
本講演では、こうした超親液および超撥液機能について、基礎的な知識と原理を詳述する。基本的な原理を理解することにより、実際上のさまざまな局面への正しい応用が可能となる。
- 事例に見る超親水・超撥水のメカニズムと課題
- テフロンの超親水化の事象とメカニズム
- 炭素繊維材料の超親水化・超撥水化
- 何が原因でぬれ性が低下する?
- ぬれ性低下を抑制するには
- 対策とまとめ
- 超親水・超撥水の基礎と原理
- 親水性・撥水性の向上に役立つ因子とは
- 材料表面の化学的性質と表面形態
- ドライプロセスにおけるぬれ性向上・低下因子
- ウェットプロセスにおけるぬれ性向上・低下因子
- 親水性・撥水性の評価 (接触角測定)
- 静的接触角の測定と評価
- 動的接触角の測定と意義
- 付着力
- 測定上の注意点と問題点
- 超親水・超撥水化技術とその実際
- 超親水・超撥水化技術
- プラズマ処理による超親水・超撥水
- ゾル – ゲル法による超親水・超撥水
- 光触媒による超親水化
- 添加剤による超親水・超撥水
- フッ素系表面改質剤による超撥水
- 応用
- 繊維への超撥水加工
- 燃料電池、太陽電池などエネルギー関連機器と超撥水性
- セルフクリーニング・防曇