慢性疼痛の診断・薬物治療の現状とこれから望まれる新薬像

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慢性的な痛みは、分類法や解釈には相変わらず異論もあるのが現状です。慢性的な痛みは罹病している本人に苦痛を与えることはもちろんですが、労働力の減少や医療費の増大をももたらし、社会全体に多大な影響を与えることが欧米を中心に強調されるようになって来たことも、「難治性疼痛」を「難治」のまま放置してはいけないという意識を広く喚起することに繋がっています。関心の高まりから、研究予算は、十分とは言えないものの、従前よりは格段に手当てされるようになり、神経生理学の一分野として、基礎研究の成果が集積しつつあります。  また、発症のメカニズムについての知見も深まりつつあると言えるでしょう。しかし、人間における“痛み“の研究の技術的困難さから、これまでのところ画期的な治療法はみつかっておらず、現状で臨床応用可能な手技は未だ限られているのが現状です。本講演では慢性疼痛に対する治療法の開発の現状と将来性について解説します。

  1. 痛み治療と麻酔・ペインクリニック
    1. 痛みの治療と麻酔の歴史
    2. 痛みの治療法分類
    3. 麻酔法の分類
  2. 慢性疼痛のメカニズムと治療トレンド
    1. 痛み受容のメカニズム
    2. 急性痛と慢性痛
    3. 薬物治療のトレンド
    4. 神経ブロックのトレンド
    5. 痛みと感情
    6. 認知行動療法
  3. 医療現場での薬剤選定の基準
    • ガバペンチン/プレガバリンの選定状況など
  4. 臨床現場からみた成功する試験デザイン・エンドポイントとは?
  5. 医療現場の求める新薬像

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
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