タッチパネルへの触覚付与技術

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プログラム

第1部 触感覚を利用したインターフェイスの開発指針

(2016年5月18日 10:30〜12:00)

 2016年はOculus RiftやPlaystation VRなど、ヘッドマウントディスプレイ製品が世に出始める年となりました。このような体験の没入感を増すためには、バーチャルな映像に触れるという、次の新たな体験がより重要になるものと考えられます。本講座では、最新の触覚研究事例を例に出しながら、今後訪れるであろう触覚技術の潮流を概観し、その可能性をご紹介したいと考えています。

  1. 注目されるハプティクス技術
  2. 触覚技術の使われ方
    1. 日常的な皮膚感覚の使われ方
    2. 触覚ディスプレイの用途
    3. 触覚センサの基礎
  3. HMDと全身への触覚提示による没入感増強
  4. 触覚提示と身体行動の誘発
  5. 環境型触覚提示の可能性
    1. 超音波触覚ディスプレイ
    2. 応用事例
      • HaptoMime
      • HORN
      • HaptoClone

第2部 端末を把持する手への触覚刺激による操作指への押下・凹凸感呈示

(2016年5月18日 12:45〜14:15)

 本講演では人間の知覚メカニズムを利用した触覚情報呈示端末についてご紹介いたします。  これまでに、タッチパネルを操作する指に触覚刺激を呈示する代わりに、端末を把持する指や掌に触覚刺激を呈示することで、ハードボタンの押下感や凹凸感を再現する触覚情報呈示端末を開発してきました。本講演ではこの端末の開発や評価を中心に、その背景や関連研究にも触れたいと思います。  情報呈示システム開発においては、いかに呈示したい情報を正確に再現呈示できるかとともに、人間がどのように情報を知覚して処理するかを考慮することも重要と考えます。近年では、複数の感覚情報を工夫して呈示することにより、錯覚的に知覚を変化させる研究が盛んになっており、触覚情報呈示システムにもこれらの知見が活用されはじめています。本講演では開発した一つの触覚情報呈示端末の事例紹介に加え、そのような人間の知覚的な観点についても触れることで、新たなシステムを開発するきっかけを提供できればと考えております。

  1. 背景
    1. 触覚に関する錯覚現象
    2. クロスモーダルインタラクション
  2. 押下・凹凸感を呈示する触覚情報呈示端末
    1. 構造
    2. アプリケーション
    3. 被験者実験による評価
    4. デモによる評価
  3. 展望
    1. 関連システムとの連携の可能性

第3部 超音波振動を用いた触覚付与技術

(2016年5月18日 14:30〜16:00)

 超音波振動によってタッチパネルと指との間の摩擦係数を変化させ、タブレット端末上に触感を提示する技術について紹介します。タッチする指の位置や動きに応じて様々なパターンで摩擦係数を変化させることにより、従来のタッチパネルでは表現できなかった「つるつる感」、「ザラザラ感」、「凹凸感」、「引っかかり感」等を指先に伝えます。  本講演では、開発したデモ機を受講者の皆様に体験頂きます。

  1. 触感提示技術開発の背景
    1. 振動提示デバイスによる触感提示
    2. 超音波振動による触感提示
  2. 超音波振動による触感提示技術の紹介
    1. 原理
    2. 近年の開発動向
  3. 超音波振動による触感提示技術のタブレット端末への応用
    1. デモ機構成
    2. 駆動波形の開発
    3. 錯覚の利用
    4. 特徴
  4. 今後
    1. 応用例
    2. 開発環境
  5. デモ機実演

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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