本セミナーでは、特許情報を活用した熱可塑性エラストマー組成物の成形トラブル対処について、熱可塑性エラストマー組成物の特許出願に携わり、技術知識・特許情報を熟知した講師がノウハウを伝授いたします。
汎用性熱可塑性エラストマー組成物であるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物やスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー (ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン系) と異なり、ゴム成分と液状オイル成分と流動成分 (樹脂成分) との「多成分の混合物」であり複雑です。また、異なる性状の成分を混合・混練しているので問題を複雑にしています。 それはすなわち成形トラブルに直結してしまいます。さらにまた複雑にするのは多くの場合は、それを化学反応させて架橋させ耐熱性、耐油性を向上させます。架橋反応では複数の分子が結び付いたり、逆に分子が切れてしまったりなど極めて複雑なことがおこります。特許情報から得られるレシピを考慮しないともはやトラブル対策など効率的に行うことはできません。 まず複雑な混合物 (化学反応を伴う) の成形トラブル、次に雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法。そして特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法を解説することから成形事業者 (部品メーカー) 、最終製品 (例えば自動車メーカー) 、材料メーカーの技術者必聴のセミナーとなっております。 本セミナーは、熱可塑性エラストマー組成物の特許情報に詳しい講師が担当します。