感性価値を重視したモノづくりが重要度を増している。近年急速に普及しているLED照明も、演色性や心理評価特性を取り込んだモノづくりが関心を集めている。そこで、本講演では、人間の感性を測定したり、ものの感性価値を測定するための心理評価 (官能評価) 手法を解説し、評価概要を製品開発に落とし込むためのコツを、LED照明の開発に感性データを活用した事例を通して紹介する。
- 心理評価特性について
- 物理量と感覚量
- 評価のばらつき
- 感性価値の測定手法
- 心理尺度の水準
- 主な心理評価 (官能評価) 測定手法
- 順位法
- 採点法
- SD法
- QDA法
- 演色性とは
- 照明の分光分布
- 色温度
- 色差
- 演色評価数
- LED照明の特性
- LED照明の人体に及ぼす影響
- 青色LEDの防犯効果
- 青色LEDによる睡眠妨害
- 青色光網膜障害
- 季節性情動障害の治療
- LED照明の心理評価
- LED照明の心理評価尺度と評価次元
- 演色評価指数と色ずれの主観評価の関係
- 心理評価を利用したLED照明の開発
- 新たな色見えモデル : CIE-CAM02-UCS
- ブライトネスとカラフルネスによる鮮やかさ得点の説明
- 新たなLED照明の開発
- 試作品の心理評価
- まとめ