発泡樹脂の高強度化技術

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プログラム

第1部 発泡体の強度に及ぼす因子と強度向上法の事例

(2016年5月19日 10:00〜14:15)

 発泡体は材料低減、軽量化、断熱性向上等といった多くのポジテブな特性を有していが、気泡の含有による応力集中現象で強度が低下することが大きなデメリットとなっている。ここでは、発泡の原理と制御因子の関係、原理に基づいた発泡制御法そして発泡体の強度に寄与する因子とこの因子に基づいた具体的な強度向上法の事例について説明する。

  1. 発泡原理と制御因子
    1. 発泡原理の定性的説明
    2. 化学的発泡法と物理的発泡法の相違
    3. 気泡数と圧力・温度の関係式
      1. 気泡数に及ぼす飽和圧力・発泡温度の関係式
    4. 発泡原理と粘弾性特性に基づいた発泡制御プロセス
  2. 発泡体の強度に及ぼす因子及び強度向上法
    1. 微小気泡による強度向上
    2. 分子配向による強度向上
    3. スキン層による強度向上
    4. 微小繊維による強度向上
    5. 圧延加工による強度向上
    6. その他の強度向上

第2部 セルロースナノファイバーの発泡プラスチックへの複合化

(2016年5月19日 14:30〜17:00)

 セルロースナノファイバー (CNF) はあらゆる植物の細胞骨格を構成する物質であり、資源が豊富なことに加えて軽量で優れた機械的・熱的特性を有するため,近年国内外で積極的に研究開発が行われている。プラスチック分野では強化繊維としての利用が期待される中、「日本再興戦略」に2年連続で記載されたり、農水省、経産省、環境省、文科省連携での取り組みがスタートしたりと現在非常に注目を浴びている材料である。  本講演では、各種熱可塑性樹脂をCNFにより強化した複合材料の不活性ガスを用いたバッチ式発泡並びに発泡射出成形プロセスにおいて、発泡特性,及び得られた発泡体の機械的・熱的特性について最新の検討結果も交えて紹介する。

  1. CNFについて
    1. 性質と製法,用途
    2. CNF強化プラスチックの製法,特性
  2. CNF強化ポリプロピレンの発泡成形
    1. 発泡核剤効果
    2. 気泡成長抑制効果
    3. 発泡体強化効果
  3. 変性CNF強化ポリエチレンの発泡成形
    1. 材料の流動性、発泡体の気泡構造・機械的特性におけるCNF変性の効果
    2. 超臨界流体を用いた発泡射出成形 (Mucell)
  4. 変性CNF強化ポリアミド6の発泡成形
    1. 窒素ガスを用いた発泡射出成形
    2. 材料組成が気泡構造と機械的物性に与える影響
    3. 発泡条件が気泡構造と機械的物性に与える影響
    4. 変性CNF強化ポリアミド6の熱的特性

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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