(2016年5月19日 10:00〜14:15)
発泡体は材料低減、軽量化、断熱性向上等といった多くのポジテブな特性を有していが、気泡の含有による応力集中現象で強度が低下することが大きなデメリットとなっている。ここでは、発泡の原理と制御因子の関係、原理に基づいた発泡制御法そして発泡体の強度に寄与する因子とこの因子に基づいた具体的な強度向上法の事例について説明する。
(2016年5月19日 14:30〜17:00)
セルロースナノファイバー (CNF) はあらゆる植物の細胞骨格を構成する物質であり、資源が豊富なことに加えて軽量で優れた機械的・熱的特性を有するため,近年国内外で積極的に研究開発が行われている。プラスチック分野では強化繊維としての利用が期待される中、「日本再興戦略」に2年連続で記載されたり、農水省、経産省、環境省、文科省連携での取り組みがスタートしたりと現在非常に注目を浴びている材料である。 本講演では、各種熱可塑性樹脂をCNFにより強化した複合材料の不活性ガスを用いたバッチ式発泡並びに発泡射出成形プロセスにおいて、発泡特性,及び得られた発泡体の機械的・熱的特性について最新の検討結果も交えて紹介する。