(2016年4月27日 10:00〜11:30)
20世紀の成長を前提とした価値観に基づく事業環境から、21世紀の現在は成熟や持続を前提とした価値観の社会に突入しており、従来の前提に基づく先入観から脱却した新しい価値を追及する必要がある。また情報通信技術の進化により、社会や価値観の変化のスピードもますます速くなってきており、将来はますます不確実なものになるといえるだろう。 そこで不確実な未来を描く手法としてシナリオ・プランニングがあり、古くから各方面で様々なセッションが行われている。しかしながらビジネスの計画や行動指針に沿った満足の得られる未来が描けているかというとなかなか難しいのが実態である。 ここでは数多くのシナリオ・プランニングセッションを行ってきた経験に基づき、シナリオを作成する際に陥る現実的な課題や、それを踏まえた実用的な運用を行うためのポイントを説明する。 この手法をより幅広い方々が活用し、ダイナミックな未来を予見し、楽しみながら新しい考え方やビジネスを創造することに役立ててもらえることを願うものである。
(2016年4月27日 12:15〜13:45)
次世代商品・サービスの企画提案を担当する企画者、開発者へ提案します。「未来は予測しようとするのではなく、未来を創造する」ことを考えましょう。未来を創造するには、まず未来を想像する方法がわかればいいのです。 人工システムや自然界のシステムが進化する過程を丁寧に観察すると、システムが進化してゆく過程で見受けられる短期的・長期的のあらゆる傾向 (進化のトレンド) があることがわかります。人工的なシステムの歴史的な発展の過程に繰り返して観察される傾向を「進化のパターン」といいます。「進化のパターン」は、そのパターンに沿ってシステムが変化してゆく中で順次経過してゆく典型的な段階を示す「進化のライン」を認めることができます。「進化のライン」という系統的な段階を知っていれば、あるシステムがそのライン上で現在どの段階にあるか、今後どのような変化の道筋をたどる可能性が高いか、という判定をすることが可能になります。つまり、そのシステムの今後の発展の道筋を予測することが可能になるのです。 今回は、米国のアイディエーション・インターナショナル社が開発したDE (Directed Evolution?:戦略的世代進化) の知見である「進化の可能性に関する情報バンク」と「進化のパターン/ライン」を使って次世代の商品・サービスを企画提案する方法を解説します。
(2016年4月27日 14:00〜15:30)
テキストマイニングは、市場の先行きが不透明な中、生活者の持つ知恵や経験を収集解析して価値情報を抽出し、未来を的確に予測する分析手法。特に、顧客ニーズの把握、新商品のアイデア発掘、広告・プロモーションなどの開発には効果的である。 最近では、クラウド型のテキストマイニングツールが普及しているが、活用方法の誤りや自動化の落とし穴にはまり、結果が出せない事例も多く見受けられる。そこで今回は、『福島県“桃のヒット商品予測“テキストマイニング調査』を例に、「使えるアウトプット」を出すための業務プロセスと分析のカギを説明。そして担当者の分析ノウハウとスキルを向上させ、知識共有による組織全体の分析力向上につなげるポイントについて解説する。
(2016年4月27日 15:45〜17:15)
技術開発・研究開発担当者は未来を見据えながら、市場を捉えていく必要があります。そして未来を考える上では、そのヒントとなるレポート・文献・データベース・Webサイト等をどの程度把握できているかが成否を分けるといっても過言ではありません。 本講演では、そうした未来予測関連情報源を探す際の考え方や実際の情報源について詳しく解説いたします。