DRBFM (Design Review Based on Failure Mode) とは、FMEAをベースにしたデザインレビュー (DR) のことです。この手法は、新規点、変更点・変化点に着目し、設計の見える化を図り、創造力をたくましくしてより多くの問題点 (特に潜んでいる問題点) を議論しながら、お互いの頭脳を刺激して、色々なことに気づくことで、問題の未然防止に結びつけることを目的としています。
本講演では、ベテラン講師 (「DRBFM A級エキスパート」認定) が、これまでの車載電装品設計で培った経験を基にした独自の「Nakade メソッド」と、実践経験からの「演習」及び「実践的な事例紹介」を取入れ、職場で活用できるポイントを具体的に分かりやすく、学んでいただくことを狙いにしています。
- はじめに
- 品質問題の未然防止とは
- 開発段階における品質問題防止の意義
- デザインレビューの実態
- 形骸化したデザインレビューの実態
- 開発現場での「未熟な設計」「独りよがりの設計」「機能の見落とし」
- 従来のFMEAの考え
- Nakade Method 商品力向上“7ケ条”
- 設計をシステムから考える
- 機能抽出と数値化
- 衆知を集めた最適設計手段の実現
- 機能 – 故障と故障モード
- 対策のトレードオフ
- 質のいいなぜなぜ分析
- FMEA完成度向上のからくり
- リコール情報から学ぶ
- リコール情報の分析
- 考えさせられるタカタ製エアバックの欠陥
- ソフト屋主導のエンジン制御ECUプログラムミス
- イグニッションスイッチの大規模リコール再発
- ワイパーモータ被水とヒートポンプ事故から見える共通点
- 品質の判断記述
- 品質問題判断事例 (家電製品)
- 顧客不在のミラーレスデジタルカメラ、電磁調理器とバスユニット
- メーカー判断のNAVI画面の品質基準
- 品質とは
- 品質の考え方
- 品質の定義と分類
- 品質問題未然防止手法の考え方 (グループ討議)
- 品質問題はなぜ起こるのか
- どうしたら、品質問題をなくせるのか?
- 事業場の実態は?
- 対策、方向性、トレードオフ
⇒そこから見えてくる商品開発の方向性
- FMEA/FTA
- FMEA、FTAの基礎知識の習得
- FMEAとは
- FTAとは
- FMEA、FTAの見える化の有効性
- なぜなぜ分析の誤解事例と解説
- 信頼性設計の鉄則
- 信頼性の高い製品の定義の見落とし項目
- 使用環境の変化よる事故事例解説
- 車の変化による品質問題の浮上事例
- DRBFMとは
- DRBFMの基礎知識の習得
- 品質問題の未然防止法DRBFMの定義
- 開発の効率化を考えた変更点・変化点に潜む問題の芽の撲滅手法
- 機能一覧表、故障モード抽出表等7つの帳票を使ったDRBFMの解説
- ケーススタディー ※場合により変更いたします>
- いつまでも飲み頃コーヒーカップ
- 衆知を集める検討体験なぜなぜ分析
- 演習…7つの帳票を使った衆知を集める活動体験
- 機能一覧表作成から商品力を考える
- 変更点・変化点一覧表の作成
- 変更点・機能 – 故障モード表
- FTA (なぜなぜ分析)
- Nakade Methodワークシート作成
- DRBFM推進での注意点解説