最新のGMPは、リスクマネジメント手法の活用による継続的改善の推進を求める。しかし、要求仕様の検討不十分、あるいはエンジニアリング会社に丸投げして、生産後にリスク抽出するのは本末転倒である。
施設設計に先立ち、どのようなリスクマネジメントを実施すべきか、構築後にどのような保全を行えばよいかを事例を交えて紹介する。
- ハードに関するGMPの要請
- 区画と清浄度設定
- 人と物の動線分離
- 高薬理薬の専用施設化
- 面積確保
- 適正な温湿度・照明・空気の流れ・差圧
- 適正な内装の材質・仕上げ
- 清掃・消毒の実施
- 防虫・防鼠
- 施設構築時の留意点
- 施設構築計画
- 基本計画段階
- 詳細設計段階
- 調達・施工段階
- 医薬品企業とエンジニアリング企業の業務分担
- ユーザー要求仕様書 (URS) の作成
- URSの作成手順
- コストを予算内に収めるために
- 共用設備の切替作業の効率化
- デザインの適格性評価 (DQ)
- 業者の選定・調査の要点
- 配置計画協議時のポイント
- 作業者保護策のチェック
- ヒューマンエラー対策のチェック
- 面積の適切性チェック
- 監視性・情報伝達性のチェック
- 空調システムのチェック
- 交叉汚染リスクのチェック
- 用水設備設計の基本
- 防虫対策のチェック
- セキュリティ対策のチェック
- 施工後に散見される問題点
- キャリブレーション
- 適格性再評価 (点検) と整備
- 日常点検
- 作業員が行う保全
- 事後保全
- 予防保全
- 予測保全
- 改良保全
- 保全予防
- 全社的生産保全
- 製品品質照査の実施