レビー小体型認知症のメカニズム解明と診断・治療薬開発戦略

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プログラム

第1部. レビー小体型認知症の早期診断に関する研究動向

(2016年4月21日 10:00〜11:40)

  1. レビー小体病とは (神経病理学的視点) ?
  2. 加齢とレビー小体
  3. レビー小体型認知症の前駆状態について
    1. 軽度認知機能障害
    2. 特発性レム睡眠行動障害
    3. 抑うつ状態
  4. 多面的な手法を用いた早期診断
    1. 臨床症状
    2. 神経画像
    3. 睡眠ポリグラフ検査
  5. アルツハイマー病との比較 (スクリーニング方法など)
  6. 今後の展望と課題

第2部. レビー小体型認知症のメカニズム解明

(2016年4月21日 11:55〜13:10)

人口高齢化社会を迎え、加齢に伴って発症する認知症・神経変性疾患の病態解明、治療薬開発は急を要する。本講演では、アルツハイマー病に次いで多い神経変性型認知症であるレビー小体型認知症について、最近明らかにされつつある病態メカニズムについて紹介する。

  1. レビー小体型認知症の概念の確立
  2. レビー小体型認知症の疫学
  3. レビー小体型認知症の臨床症状
  4. レビー小体型認知症の検査
  5. レビー小体型認知症の病理
  6. レビー小体型認知症の診断基準
  7. レビー小体型認知症と認知症を伴うパーキンソン病
  8. レビー小体型認知症の最新の病態メカニズム解明研究

第3部. 臨床でのレビー小体型認知症の診断と治療の現状

(2016年4月21日 14:00〜15:30)

レビー小体型認知症の病態を把握し、診断から治療までのプロセスを紹介する。

  1. レビー小体型認知症とは
    1. 診断基準
  2. レビー小体型認知症の症状
    1. 幻覚
    2. 妄想
    3. 転倒
    4. 認知症状
    5. うつ症状
    6. レム睡眠行動異常
  3. レビー小体型認知症の神経所見
    1. 振戦
    2. 筋固縮
    3. 動作緩慢
    4. 姿勢異常
    5. 小刻み歩行
    6. 自律神経症状
  4. 画像診断
    1. 脳血流シンチ (SPECT)
    2. MIBG心筋シンチ
    3. DATスキャン
  5. 治療
    1. 薬物治療
    2. 非薬物治療
    3. ケア、接し方

第4部. レビー小体型認知症治療薬開発のためのモデル作製とその有効性評価:シード依存的なαシヌクレイ

(2016年4月21日 15:45〜17:00)

 神経変性疾患における異常病変の拡がりに関して、プリオン様伝播仮説という新たな考え方が提唱されている。それは、多くの患者脳に認められる異常タンパク質凝集体が、異常プリオンタンパク質のように細胞から細胞へと伝播し、伝播した先の細胞内でシードとして機能し、本来なら凝集することのない正常タンパク質を凝集させることにより異常病変が拡がるという仮説である。  本講演では、αシヌクレインがシード依存的に蓄積するin vitro、培養細胞およびマウスモデルについて解説すると共に、実際にαシヌクレイン凝集体がプリオン様の性質を有する実験データを紹介する。

  1. 神経変性疾患におけるプリオン様伝播仮説
  2. αシヌクレインの構造と機能
  3. リコンビナントαシヌクレインタンパク質を用いたin vitro凝集形成 (線維形成)
    1. in vitro凝集形成の方法
    2. in vitroにおいてαシヌクレイン凝集体がシードとして機能するか?
    3. in vitroにおいてαシヌクレイン凝集体が鋳型として機能するか?
  4. 培養細胞を用いた細胞内αシヌクレイン蓄積モデル
    1. 細胞内にαシヌクレインが蓄積する培養細胞モデルの作製方法
    2. 培養細胞においてαシヌクレイン凝集体がシードとして機能するか?
    3. 培養細胞においてαシヌクレイン凝集体が鋳型として機能するか?
  5. マウスを用いた細胞内αシヌクレイン蓄積モデル
    1. マウス脳にαシヌクレインが蓄積するモデルの作製方法
    2. モデルマウス脳の病理学的解析
    3. モデルマウス脳の生化学的解析
    4. モデルマウスの行動解析
    5. どのような機構で凝集体が細胞間を伝播するか?
  6. プリオン様伝播仮説に基づいた発症メカニズムの考察

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