原薬製造における一変申請・軽微変更判断の考察と変更管理、逸脱対応をふまえたパラメータの許容値幅設定

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会場 開催

本セミナーでは、ICH Q11「原薬の開発と製造のガイドライン」に基づき、基本的な考え方を解説いたします。
また、実際のパラメータの設定方法、許容値幅の考え方を実例をもとに解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 変更管理、逸脱対応をふまえた原薬製造に関するパラメータの許容値幅設定の仕方・効率的な実験法

(2016年4月20日 10:30~12:15)

 原薬の品質、収率に影響を及ぼす変動要因には温度、時間、pH、撹拌効率等様々なファクターがある。ICHQ7で「重要なパラメータ・特性は、通常、開発段階中に又は実績データにより確認し、再現性のある作業に必要な範囲を定義すること」とされている。経験からであるが、商用生産を見据えて小実験を行えば、実際の商用生産での変更はかなり減らせると考えられる。実際のパラメータの設定方法、許容値幅の考え方を実験室レベルから商用生産に至る種々の実例をもとに説明する。

  1. パラメータ、変更、逸脱の関係について
  2. 製剤に関連する原薬の重要品質特性について
    • 原薬に求められる具体的な規格項目
  3. 原薬の品質特性に影響を与えるおそれのあるパラメータの確認と注意点
    • 温度、時間、pH、撹拌効率、その他
  4. パラメータの許容値幅の考え方、設定、管理方法
    • デザインスペースを例に (反応温度、乾燥時間他)
  5. パラメータの設定の仕方、設定するための効率的な実験方法
    • 実例をもとに
  6. 逸脱、変更の事例 (実際に経験した例から)
    • 設定したパラメータからの逸脱は絶対に避けるべき部分であるが、自然災害等で不可避のケースもある。
      例えば停電のため製造途中でストップしたプロセスが発生し、FDAの査察でこの部分について説明を求められ、教訓となる部分が多々あった。
      その他、実験では予測できなかった逸脱、常識的に考えて問題ないと判断して失敗した変更の事例も含めて説明する。

第2部 原薬製造における一変申請・軽微変更判断の考察と開発 (初期) 段階での原薬CMC開発の進め方

(2016年4月20日 13:00~16:30)

 商業生産後の原薬製造では、様々な理由から承認申請内容を含め変更の必要があることが少なくない。この変更では原薬の品質への影響を適切に確認し管理しなければならないとともに、関連する薬事への適切なあり方が必要となる。またICH Q11「原薬の開発と製造」ガイドラインでは、将来の変更の可能性をも考慮した開発での手法が述べられていることから、本ガイドラインと変更にかかる薬事対応の関係について解説する。

  1. 原薬の商業生産開始後の製造での変更と適切な薬事申請のあり方とは
    1. 国内
      • 一変変更
      • 軽微変更
    2. FDA
      • Major Change
      • Changes Being Effected in 30 Days
      • Changes Being Effected
    3. EMA
      • Variations Regulation
  2. ICH Q11「原薬の開発と製造」
    1. 開発段階での原薬製造条件の適切な範囲の求め方とは
    2. 開発段階で将来の変更の可能性を予め示唆できることとは

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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