固体電解質のイオン伝導経路の設計と電解質/電極界面の制御技術

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会場 開催

本セミナーでは、固体電解質界面におけるイオン伝導の仕組みと界面設計の開発事例からイオン伝導度向上のポイントについて詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

1. イオン伝導パスを拓く階層構造による結晶相界面デザイン

(2016年4月20日 10:00〜12:00)

 0.1nm~100μm範囲の階層的な空間・空隙構造をもつ機能性無機結晶を育成する技術 (結晶相界面デザイン技術) の学理を構築します。フラックス法による自形結晶育成技術を基軸に、結晶内イオン伝導経路予測、結晶形状制御、結晶面配向制御、パターン形成による結晶層の空間制御、異相界面の精密接合、イオン伝導パスを可視化する技術を新規開発します。イオン伝導経路を自在に設計し、負極から正極までシームレスな超イオン伝導パスをもつ、『高入出力対応バルク型全固体リチウムイオン二次電池』を実現します。

2. 固体電解質の界面・表面におけるリチウムイオン分布とイオン伝導性

(2016年4月20日 12:45〜14:45)

 次世代二次電池候補として全固体電池が期待されています。全固体電池では、液系電池にはなかった、固体・固体界面におけるイオン伝導が特性向上の鍵となります。本講座では、固体電解質の界面および表面構造に焦点を当て、その構造およびイオン分布、イオン伝導性を解説します。

  1. 全固体二次電池固有の抵抗
    1. 粒界抵抗
    2. 活物質・電解質界面抵抗
  2. 固体電解質の界面構造
    1. 界面反応相の形成
    2. 界面歪み
    3. 空間電荷層
  3. 固体電解質の界面・表面の分析例
    1. 電気化学的手法
    2. 電子顕微鏡による観察
    3. ナノ複合体を利用した分析
      1. メゾ細孔中のAgIの特異的イオン伝導の機構
      2. 正極活物質と固体電解質の界面構造とイオン伝導性
    4. 固体電解質の表面構造とイオン分布
  4. 界面構造制御によるイオン伝導性の制御

3. In situ 電子顕微鏡技術による全固体電池内部の電池反応解析

(2016年4月20日 15:00〜17:00)

 高性能な電池を開発するためには、電池内部で起こる電気化学反応を理解することが重要であり、最近、充放電中における電池反応のinsitu解析が行われつつある。本セミナーでは、透過型電子顕微鏡技術を用いた電池のinsitu観察技術および最近の応用例を紹介する。電子エネルギー損失分光法 (EELS) によるLi分布のinsitu観察、遷移元素への影響、電子線ホログラフィーを用いた局所的な電位分布の観察など、各手法の原理から講義する。

  1. はじめに
    1. 透過型電子顕微鏡による電池解析の意義
    2. 透過型電子顕微鏡の種類と観察例
  2. その場電子顕微鏡技術
    1. 試料作製法
    2. その場観察用装置など
  3. 電子線ホログラフィーによる電池内部の電位分布のその場観察
    1. 電子線ホログラフィーの原理
    2. 電子線ホログラフィーによる局所領域の電位分布その場観察
  4. 位置分解電子エネルギー損失分光法によるその場観察
    1. 位置分解電子エネルギー損失分光法の原理
    2. 位置分解電子エネルギー損失分光法によるLi分布、遷移元素の電子状態観察

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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