1. 有機EL、タッチパネルに向けたガラス代替透明樹脂の要求特性と開発動向
(2016年4月25日 10:00〜11:30)
- 各種フレキシブル基材の種類と特徴
- ディスプレイデバイスと基材 (基板) の要求事項
- 物理特性として
- 表面の平坦性・清浄度
- 低アウトガス特性
- 低光学欠陥
- 高透過率
- 機械的特性として
- 高温下での寸法安定性
- 低吸水性 (低吸湿性)
- 低収縮率
- 低熱膨張係数
- 耐化学薬品性
- ガスバリア性
- 耐プロセス・生産性として
- 印刷性
- 加工に自在性 (切断等)
- 信頼性・耐久性
- フレキシブル基板を用いたディスプレイデバイスの開発・実用化事例
2. 透明樹脂の高機能化、ハイブリッド化とガラス代替フィルムへの応用
(2016年4月25日 12:10〜14:10)
アクリル樹脂 (PMMA) 、ポリカードネート (PC) や環状ポリオレフィン樹脂 (COP、COC) などの透明樹脂はプラスチックレンズ、液晶ディスプレイ、光ディスクなど包装、光学、光通信分野で主要な材料として広く使われている。また近年、自動車軽量化やディスプレイ分野などでガラス代替材料として注目され、実用化が期待されている。本講座では、光学樹脂の概要、分子設計や光学特性の制御など透明光学樹脂開発のための基礎、シリカとの複合 (ハイブリット) 化による高機能化と特性制御およびガラス代替フィルムへの応用について、実務に適した内容で分かりやすく解説する。
- 透明樹脂の概要
- 透明樹脂の分子設計
- 透明樹脂の概要
- アクリル樹脂 (PMMA)
- ポリカードネート (PC)
- 環状ポリオレフィン樹脂 (COP、COC)
- 無色透明ポリイミド (PI)
- 耐熱・光学特性の制御
- 耐熱性とは?
- 耐熱樹脂の分子設計
- 光の透過性 (光の3要素 (反射、吸収、散乱) )
- 透明樹脂の分子設計
- 高透明化
- 屈折率 (屈折率と分子構造・環境因子)
- 屈折率の制御
- シリカフィラーの概要
- シリカフィラーの種類と特性
- シリカフィラーの製造法
- 湿式法
- 乾式法
- ゾル-ゲル法
- シリカとの複合化による特性制御
- 界面・分散性の制御-なぜ界面の制御が必要か?
- 表面修飾・改質技術
- シリカの分散制御
- カップリング剤の活用
- 代表的なカップリング剤の種類と構造
- シランカップリング剤、
- チタネートカップリング剤
- 複合材料の合成法と特性
- 複合化方法
- ゾル-ゲル法
- Insitu重合法
- 微粒子分散法 (コア-シェル型ハイブリッド化)
- 代表的な透明樹脂-シリカ複合材料の合成法
- ハイブリッドハードコート剤の調整
- 複合化の効果-シリカとの複合化でどんな効果が得られるか?
- ガラス代替樹脂・フィルムへの応用
- ガラス代替透明フィルムの開発状況
- ガラス代替透明樹脂・フィルムの用途
- 光学・ディスプレイ用途への応用
- 自動車用途への応用-自動車の軽量化
- 参考文献
3. セルロースナノファイバーのフィルム化とフレキシブル基材として応用
(2016年4月25日 14:20〜15:35)
セルロースナノファイバーは、軽量、高強度、高透明性を持つ高性能材料であるが、取り扱いが難しいという課題がある。本講演では、その解決のためにセルロースナノファイバーの集合体としての製紙用パルプを活用した、高透明で低線熱膨張のフィルムの作成方法と用途展開の可能性について紹介する。
- 製紙用パルプを用いたセルロースナノファイバー透明フィルム
- 透明フィルムの製造方法
- 透明フィルムの特性と物性
- 透明性、線熱膨張率
- 耐熱性、耐溶剤性
- 用途探索
- 既存技術、競合技術との基本性能の比較
- 印刷物の透明化、立体加工性
- 透明フィルムへの導電性の付与
- まとめと今後の課題
4. UV硬化型ハードコートの設計-ガラスに迫る表面硬度と柔軟性の付与 -
(2016年4月25日 15:45〜17:00)
- ハードコート材料の展開
- 市場ニーズ
- ハードコート用材料の種類
- 有機系材料の構成
- 有機・無機ハイブリッド系材料の構成
- 必要特性
- 耐擦傷性
- 硬化収縮の抑制
- 柔軟性付与
- 事例紹介
- ハードコート材料
- 高硬度タイプ
- 成型タイプ
- インモールド成型用
- 真空成型用
- 高屈折率タイプ
- 高耐熱タイプ