近年、電子機器から生じるノイズは広帯域化しており、ノイズの発生状況も複雑になってきています。特に医用電子機器においては一般の機器と比較して高い安全性と信頼性が求められる上に、無線通信機能を搭載した医療機器や高感度センサを使用した高度な医療機器のようにノイズの影響を受けやすい機器に対する対応も必要となってきています。このため、医用機器の開発にあたってはノイズに関する最新動向の把握と同時にノイズの測定技術の取得が非常に重要です。 この講演では医用電子機器の開発時に必要なノイズの測定技術及びノイズ源の特定方法についてご説明するとともに、ノイズ測定のための測定器についてもご説明いたします。また、製品の運用現場におけるトラブルの原因となりうる電波環境の測定方法についても実際の測定器を使用したデモンストレーションを交えてご説明いたします。