改正労働安全衛生法で義務化された化学物質のリスクアセスメントの施行が目前に迫っています。リスクアセスメントが必要であることは漠然とわかっていても、実際にどのように行えばよいのか、具体的な姿はなかなか見えにくいものです。化学物質の取扱いを専門としていない会社だけでなく、専門にしている会社でもリスクアセスメントに習熟した化学物質管理の専門家を専任者としている企業は少ないのが現状です。
化学物質のことも、それがもたらす様々な危険有害性も、適切な管理の方法もイメージできない、それでもリスクアセスメントの実施が間近くなっているときに、どのような点に注意して準備を進めたらよいのでしょうか。このセミナーでは、特に混合物化学品を取扱う事例の研究を通じて、リスクアセスメントへの理解が深まることを目指します。
リスクアセスメントは「すること」が目的ではなく、その結果を企業の活動に生かすことではじめて「苦労」が報われます。事例を考え、実際にやってみることでリスクアセスメントを理解しましょう。
- 改正労働安全衛生法と化学物質のリスクアセスメント
- 労働安全衛生法の規制の仕組み
- リスクアセスメントの法制化の背景
- リスクアセスメントとは何か
- 企業がリスクアセスメントで実施すること
- リスクアセスメントで企業が得られるもの
- リスクアセスメントの進めかた
- リスクアセスメントの準備に必要なもの
- リスクアセスメントに必要な情報の読みとりかた
- リスクアセスメントとGHS
- リスクアセスメントの鍵は作業現場の理解
- コントロールバンディング
- 厚生労働省のパンフレット (2006年) の解説
- リスクアセスメントの結果の応用 (リスクマネジメント)
- リスクアセスメントでわかること、わからないこと
- リスクアセスメントの事例研究
- 混合物化学品のGHSによる危険有害性の分類・区分
- 混合物化学品のリスクアセスメント
- 成分変更で混合物化学品のリスクアセスメント結果はどう変わるか
- リスク低減方法
- リスクマネジメント
- リスクアセスメントが企業活動に及ぼす影響
- 企業の実施できるリスクマネジメント
- 事業活動のグローバル化とリスクアセスメント
- 海外の化学物質管理の潮流
- これからの企業に求められる化学物質管理
- ハザード管理とリスク管理
- 海外の化学物質管理 法規制と企業の自主的対応
- まとめ