第1部 医薬品プロジェクト価値評価の本質的な欠点をふまえた留意点と優先順位付け・製品ポートフォリオ・マネジメント
(2016年3月17日 10:30~14:30)
研究開発の事業価値を評価するための方法 (技術) であるDCF法、ディシジョンツリー法、リアル・オプション法などについて解説する。また、多角化企業の事業優先順位づけや新事業・新製品開発に有用である事業ポートフォリオや製品ポートフォリオと呼ばれる思考法を解説する。
- 製薬プロジェクトにおける採算性算出のスタンダード
- プロジェクト評価に使われる基本ツール~NPV
- シナリオプランの見える化~ディシジョンツリー法
- 実行権利の価値~オプション価値とリアル・オプション法
- ツールでの価値算定を困難にする要因
- オーファンドラッグの市場性の特徴と判断に与えるエラー (ケース・スタディー)
- 研究開発型製薬企業の意思決定の現況
- 高度分業制との関連
- プリンシパル=エージェンシー関係の関連
- オープンイノベーションとの関連
- オーファンドラックの市場性判断 (ケース・スタディー)
- 製品ライフサイクルと製品ポートフォリオ・マネジメント
- ライフサイクルの4つのステージ (導入期・成長期・成熟期・衰退期)
- ステージごとの戦略
- ライフサイクルの視点から企業成長に必要なこと
- 市場成長率の考え方
- シェア (相対シェア) の考え方
- ポートフォリオ・チャートの作り方
- ポートフォリオの4つの象限と基本戦略の枠組み
- 事例を見ながらポートフォリオ・マネジメントを考える
- あなたの企業の製品および事業ポートフォリオは?
- 自社の事例研究を行いたい方は、追って指定する簡単なデータの持参が必要です (ダミーデータも可能) 。
結果は本人の確認用とし、他の参加者には原則非公開とします。
第2部 医薬品開発プロジェクトの進行の遅れの根本原因の明確化と開発を加速化する方策
(2016年3月17日 14:45~16:45)
昨今、特許期間を考慮し、グローバルでの同時開発が増えてきている。しかし、グローバル開発と国内のみの開発では、抱える問題は大きく異なる。まず、グローバル開発する際の注意点を述べ、いくつかの開発スケジュールが遅れる要因とその対策を、実体験に基づき、解説をしたい。最後に、translational scienceを如何に各開発stageに持ち込むかについてもお話ししたい。
- グローバル開発で感じたこと
- グローバルの意味を誤解している日本人
- グローバル社会の中で日本人の強みと弱みを意識する必要性
- 何故、日本人が、グローバルで太刀打ちできないか
- グローバル環境で生き抜くSkillとは
- 開発計画が遅れる要因
- 実態に合わない開発計画
- あいまいなタイムマネジメント
- コミュニケーション不足
- リスクの特定が曖昧
- 合意形成に手間取る
- 開発期間短縮の方策
- Translational science
- アジアで治験実施