昨今、取り扱う材料のナノスケール化が進んでいる。
材料の耐熱設計・放熱設計を行うためには、材料の熱物性値の把握が言うまでもなく必須である。
本講演では、定常法や非定常法などによるナノ・マイクロスケールでの材料の熱伝導率・熱拡散率の測定・評価方法を事例と合わせて紹介する。
また、測定結果の信頼性について、不確かさを含めて説明する。
- はじめに:熱物性を測る意味とは?
- 熱物性測定の問題点とは?
- 熱物性値と熱特性値の見方について
- 物性値のサイズ効果について
- 熱物性の測定法
- 定常法による熱伝導率測定
- 非定常法による熱拡散率測定
- 非定常法による熱物性値の評価方法
- 測定事例
- 定常法
- LF法
- 周期加熱法
- 3ω法
- 熱伝導率・熱拡散率測定結果の信頼性について
- 測定の不確かさとは
- 測定結果の信頼性の検討
- 熱物性値の不確かさ評価例
- 考えられるナノ・マイクロスケールにおける熱輸送現象について
- まとめ