オープンイノベーションにおけるオープン/クローズの選択とその判断基準

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会場 開催

本セミナーでは、自社技術をどこまでオープンにし、どこまでをクローズにすべきか、そして、どのように研究者の失望・反発を抑えて社外技術を導入するかについて詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

【1】東レにおけるオープンイノベーションのためのオープン・クローズの選択とその判断基準

(2016年3月28日 11:00〜12:30)

 東レでは、近年、研究・開発効率を高めるために社外連携、特にオープン・イノベーションを積極的に活用している。その理由は、スピード、コスト、技術レベルにおいて、競合他社に対する優位性を保ち、かつ顧客企業の要望を満たすためである。  東レでは、コア技術は自前主義で極限追求 (進化・深化) し、コア技術を補完する技術をオープン・イノベーションで獲得し、商品化を加速する戦略をとる。この戦略は業種や商品のステージでも異なる。当日は様々な業種によるオープン/クローズ戦略の違いを紹介し、比較、検討する。講演の中では、東レが取り組む様々なオープン・イノベーション活動も紹介する。

  1. 何故オープンイノベーションが求められているか
  2. 東レがオープン・イノベーションに取り組むきっかけ
  3. オープン・イノベーション活動の分類
  4. 社外技術導入支援
  5. 研究・開発戦略におけるオープンイノベーションの位置づけ
  6. コア技術/周辺技術の考え方
  7. 業種、開発ステージによるオープン・イノベーション/クローズ戦略
  8. オープン・イノベーションに活用できるナショプロ
  9. 東レのオープン・イノベーション拠点
  10. 地域における連携
  11. 主要企業との戦略的パートナーシップ
  12. オープン・イノベーションの課題と対策

【2】ムラタにおけるオープンイノベーション戦略とオープン・クローズの選択とその判断

(2016年3月28日 13:15〜14:45)

 現在、多くの企業において継続的に収益をあげ続けるために新商品、新規事業を次々に創出することが必要不可欠となっている。オープンイノベーション戦略はそのための一つの有効な考え方であるが、何をどこまでオープンにし、どういったことはクローズにするべきかを決定することが重要な課題の一つとなっている。  今回は、オープン・クローズの選択する上で重要なプロセスとなる、自社の技術資源分析 (技術の棚卸) の進め方について村田製作所での事例を中心に紹介する。

  1. ムラタにおけるオープンイノベーション戦略
    1. オープンイノベーションの定義
    2. 具体的な活動事例
  2. オープン・クローズの選択とその判断
    1. 技術棚卸のプロセス
    2. ムラタのコア技術
    3. オープン・クローズの考え方

【3】大阪ガスグループが推進する価値創造型オープン・イノベーションの取り組み

(2016年3月28日 15:00〜16:30)

 大阪ガスグループでは、技術開発のスピードアップや効率化のために、自社技術と社外の知見を融合する「オープン・イノベーション」を積極的に推進しています。2009年からニーズの公開に踏み切り、2010年に「オープン・イノベーション室」を新たに設置してオープン・イノベーションの流れをさらに進化させてきました。2014年までの6年間で、外部に354件のニーズを公開し約3550件の提案があり、そのうち約1400件を社内に紹介し157件が活用につながっています。  本講演では、オープン・イノベーションの国内外の最新動向と大阪ガスグループの取組みについて説明いたします。

  1. 国内外の最新動向
  2. 大阪ガスグループ「オープン・イノベーション」推進方法
  3. オープン・イノベーションの実績 (2009年〜2014年)
  4. オープン・イノベーション 2014年度の取組み
  5. オープン・イノベーション 2015年度の計画
  6. 価値創造型オープン・イノベーション
  7. オープン・イノベーションの進化
  8. オープン・イノベーションの新手法
  9. 世界に類を見ない「オープン・イノベーション拠点」の構築

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

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