本セミナーでは、車載モータの最新技術について詳解いたします。
(2016年3月25日 10:30〜12:15)
従来、電気自動車やハイブリッド自動車用の駆動モータはNdやDyといったレアアースを使用した永久磁石モータが中心であり、特にインホイールモータは永久磁石モータの独壇場であった。しかし、近年、レアアースの主要産出国である中国が輸出規制を行うなど、資源面での不安が浮上しており、レアアースを使用しないモータへの注目が高まっている。 レアアースフリーモータの一つであるSRモータは、トルクリプルが大きいなどの欠点があるが、自動車駆動用モータとして魅力的な性質を数多く有する。構造が単純、堅牢、低価格といった長所に加え、無負荷時の誘起電圧が無いという特徴は走行中常にモータが回転するインホイールモータに適する。しかし、トルク密度が小さく、インホイールモータに十分な性能を確保できなかった。そこで新たにアキシャルギャップ構造を取り入れることにより、永久磁石モータ並みのトルク密度の確保に成功した。 本セミナーではアキシャルギャップSRモータのインホイールモータへの開発例を通して、そのポテンシャルや設計ポイントについて解説する。
(2016年3月25日 13:00〜14:45)
HEV、EV、FCVなど電動車両を駆動するモータには主に小型・軽量で高効率な永久磁石同期モータ (PMSM) が用いられている。 本講演では、車両駆動用PMSMの高効率運転を実現するためのモータドライブシステムについて、PMSMの数学モデルから高性能電流ベクトル制御法とそれを実現するドライブシステムの構築まで、基礎事項に重点を置いて解説する。
(2016年3月25日 15:00〜16:10)
4WD & SUV車両としては、世界初となるプラグインハイブリッドEV車のモータシステム開発についてお話します。