第1部 刺激応答性ポリマーの材料設計と 医療分野への応用
(2016年3月31日 10:30〜12:15)
本講演では、熱や光、pH、磁場などに応答する様々な刺激応答性ポリマー (スマートポリマー) の材料設計とその加工法 (粒子、ファイバー、ゲル、表面など) と、医療分野への応用の可能性について紹介します。
- 刺激応答性ポリマーの歴史
- 刺激応答性ポリマーの分類
- 物理刺激
- 化学刺激
- 刺激応答性ポリマーの加工
- 刺激応答性粒子
- 刺激応答性ゲル
- 刺激応答性表面
- 刺激応答性ファイバー
- 刺激応答性コンジュゲイト
- 形状記憶ポリマー
- 刺激応答性ポリマーの医療応用
- ドラッグデリバリーシステム (DDS)
- 再生医療
- 早期診断
- 今後の展望
第2部 温度に反応する刺激応答ポリマーとその応用 – フィラー分散ポリマーの温度に対する導電性 -
(2016年3月31日 13:00〜14:45)
フィラー分散高分子材料の温度に対する導電性について紹介します。また、フィラー分散高分子材料において、フィラーは高分子材料のどこに入るのでしょうか?複合材料の海島構造をSEMで直接観察したり、複合材料全体の導電性評価においてそれを解明したいと思います。
- 導電フィラー分散高分子材料とは?
- PTC (PTC: Positive Temperature Coefficient) 特性とは
- 複合材料の導電性発現機構
- 高分子の種類とPTC特性との関係
- フィラーがCBの場合のPTC特性 – 最適なCBは -
- フィラーが金属の場合のPTC特性 – 最適な金属は -
- ポリマーの結晶化度とフィラー分散高分子のPTC特性との関係
- ポリマーの結晶化度の評価法
- ポリマーの結晶化度とフィラー分散高分子のPTC特性
- フィラー充填量とポリマーの結晶化度
- フィラー充填量とフィラー分散高分子のPTC特性
- フィラー分散高分子の溶融後の冷却速度の導電性への影響
- 溶融後の冷却速度とポリマーの結晶化度
- ポリマーの結晶化度と室温抵抗率
- ポリマーの結晶化度とPTC特性
- 結晶性高分子/Ni複合材料のPTC特性
- Ni充填率と複合材料の室温抵抗率
- Ni充填率と複合材料のPTC特性
- 高分子とフィラーのインターラクション
- FITモデル
- ポリマーの分子量と複合材料の導電性
- HDPEの分子量と複合材料の導電性
- PMMAの分子量と複合材料の導電性
- 非晶性ポリマーと複合材料のPTC特性
- 非晶性ポリマーにおけるフィラーの分散性 (SEM写真)
- 非晶性ポリマーにおけるPTC特性
- 複合材料のPTC特性の定量的解析
- パーコーレーション理論における閾値の定義
- ポリマーの体積膨張及び結晶化度を考慮したPTC特性
- 絶縁領域の抵抗率になる温度での複合材料の見かけのフィラー充填率
第3部 形状記憶高分子における刺激応答性変形 – 復元メカニズムと新しい材料設計への応用
(2016年3月31日 15:00〜16:30)
形状記憶高分子は、外部刺激に応答した高分子材料の物性変化を利用して、形状が変形 – 回復する機能を有する。そのメカニズムを分子構造的観点から説明するとともに、最近の研究動向について概説する。
- 形状記憶高分子とは
- 形状記憶高分子の特徴
- 高分子材料の熱的および機械的性質
- 形状記憶高分子の形状記憶メカニズム
- 形状記憶高分子の分類
- 形状記憶高分子の分子設計
- 様々な刺激に応答する形状記憶高分子
- 熱
- 電気
- 光
- 溶媒
- 形状記憶高分子の研究動向
- 新規形状記憶高分子の開発
- 複雑な形状記憶挙動
- 多段階形状記憶
- 二方向形状記憶
- 多刺激応答性形状記憶
- 形状記憶のプログラミングの概念
- 形状記憶高分子の用途展開