パテントマップの効果的な利用の作成ためには、その基本理論を理解することが重要です。
本セミナーでは、工業所有権情報研修館の提供する「J-PlatPat」と、マイクロソフト社の提供する「Excel」に代表される表計算ソフトを用いたパテントマップ作成手法を紹介し、自らの手によりこれを実践することにより、その理解を深めようとするものです。あわせて、様々な分析手法の中からその利用目的に即したものの選択方法や、現在のパテントマップでは不可欠とされる「技術要素」、「発明の解決すべき課題」、「課題の解決手段」等、特許明細書の読み込みでなければ得ることができないオリジナルのアプローチ手法についても解説します。
- パテントマップとは何か
- パテントマップの誕生と発展
- パテントマップの理論
- パテントマップは特許統計ではない
- パテントマップの利用
- オリジナルのパテントマップを創る
- プロのマップとアマチュアのマップ
- 効率的パテントマップ作成手順
- パテントマップのコンセプトを固める
- 作業前に考慮すべき事項
- 利用者及び利用目的を特定する
- 許容される作業期間及びコストの確認
- 収集する特許情報
- レポートの構成
- J-PlatPat®を用いて特許情報を収集する
- 特許情報収集において留意すべき事項
- J-PlatPatの概要
- 分類検索・テキスト検索のどちらを用いるか
- ヒット文献の確認と追加の検索
- 経過情報の有用性
- その他の情報の付加
- 表計算ソフトを用いて解析リストを作成する
- 解析リストの必要性
- 解析リストに用意すべき項目
- 書誌情報の取り込みとノイズの除去
- 明細書の読み込みにより付加価値をつける
- 作業開始前に準備すべき事項
- 仮分類表の作成
- 読み込み作業の試行
- 試行結果の評価と分類表の修正
- 全件の読み込み
- 読み込み結果の整理と体系化
- 解析リストにより特許情報を分析する
- 分析手法の類型
- 分析の順序
- 解析にあたって留意すべき事項
- 人的観点、時間的観点、技術的観点等を有効に活用する
- 時系列分析
- 成熟度分析
- 特許連関分析 (サイテーション分析)
- 発展図分析
- マトリクス分析
- その他の分析
- レポートを作成する
- 作成したマップの精査と補完的マップ作成
- マップの組み合わせによるシナリオの作成
- レポート作成に必要な最小限のマップ
- 補完的情報の収集
- レポートの執筆と完成
- まとめ