化粧品分野における粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術

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本セミナーでは、化粧品分野における粉体の基礎・表面処理の基礎から解説し、機能性ナノコーティングとその応用について詳解いたします。

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プログラム

化粧品、特にメイクアップ化粧品や紫外線防御化粧品には粉体は顔料として多く使われている。これらの顔料は色を出したり紫外線を防御したりするが、均一に分散されなければ効果は現れない。また、しばしば粉体が配合されている化粧品にトラブルが起こるが、この原因を追究することはなかなか難しい。これは粉体にはバルクの性質に加えて粉体の性質と表面の性質があるためで、それらの大まかな知識がないと現象を全体的に把握できないためだと思われる。  表面に関する性質には表面積や細孔分布、表面に吸着した分子の状態、表面電荷および親水性・疎水性といった濡れに関する性質などがあり、それらがお互いに影響を及ぼし合っている。特に触媒活性はさほど強い活性がなくても共存する他の成分に影響を与え、製品の品質を劣化させる場合がある。このような場合には表面処理を行うが、まず表面の触媒活性を消失させて、その後に分散性などの機能性を付与することが望ましい。粉体の表面処理というと古臭さを感じさせるが、精密なナノコーティングは「先端技術」の匂いの強いプロセスとなる。  本講では化粧品に用いられる粉体の性質と表面処理、特に「機能性ナノコーティング」についてその応用も含めて述べる。

  1. 化粧品と粉体
    1. 化粧品の種類と機能
    2. 化粧品の成分
    3. 化粧品に用いられる粉体
  2. 化粧品用粉体の性質と表面処理
    1. 粉体の粒子的性質
      1. 粒子の大きさと形
    2. 粉体表面の性質
      1. 表面積、細孔分布
      2. 濡れ、表面官能基
      3. 電荷、等電点
    3. 粒子の分散
      1. 濡れ、解砕、分散安定性
    4. 粉体の触媒活性
      1. 粉体表面の触媒活性点の作用
      2. 固体酸・固体塩基の評価法
      3. 粉体の酸化能の評価法
  3. 機能性ナノコーティング
    1. あるがままの表面からデザインされた表面へ
    2. 環状シロキサンによるナノコーティング
      1. コーティング方法
      2. ナノコーティングされた粉体のキャラクタリゼーション
      3. ナノ薄膜の生成機構
      4. ナノコーティングされた粉体の親水・疎水性
      5. ナノコーティングされた粉体の触媒活性
      6. ナノコーティングされた粉体の酸化および結晶転移
    3. コーティング膜へのペンダント基の付加 (機能化)
      1. アルキル基の付加
      2. アルコール性水酸基の付加
      3. イオン交換基の付加
    4. 機能性ナノコーティングの化粧品への応用

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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