本セミナーでは、食品衛生法で触れられていない項目に関する業界自主基準から、欧州・米国の新規物質申請制度、日本との法規の違いや今後の動向まで分かりやすく解説いたします。
食品衛生法は、2003年には政府の食の安全の取組みのシステムの改正と同時に、食品衛生法が大幅に改正された。現行の食品衛生法で触れられていない項目に関する業界自主基準について説明し、現状での食品衛生法の改正状況や今後の動向について概説する。 近年容器包装入り食品の海外展開の傾向が見られ、日本で生産し海外 (特に欧米) へ輸出するのみでなく、東南アジアで充填包装した製品を欧米に輸出するケースも増えており、欧米における容器包装の法規を知る必要性が増してきている。 欧州では、食品用器具・容器包装の3つのEU指令が統合されEU規則 (通称プラスチック規則) へと強化され、ポジティブリスト、疑似溶媒、適合性テスト (成分移行試験) などが刷新されている。このプラスチック規則を説明するともに、この欧州規則への適合性の確認手順について概説する。 米国での容器包装の衛生法規では、容器包装の連邦規則集を概説し、各プラスチック材料、紙板紙、各種添加剤、接着剤、レトルト用積層材等の、のポジティブリスト及び成分移行試験を説明する。 また、欧州・米国共にポジティブリスト制を採用していることから、日本にはない新規物質申請制度がある。申請制度及び安全性に関する考え方について説明する。 最後に、日本・欧州・米国の法規の違いについて概説し、今後の食品衛生法の動向について述べる。