本セミナーでは、微粒子分散系ラジカル重合における高分子製造速度と、生成される微粒子の直径および、その分布を制御するための基本的な考え方を分かりやすく解説いたします。
乳化重合などの、微粒子が分散した系でのラジカル重合は、高分子 (樹脂) 製造速度がバルク重合などの均相系重合に比べて高くなる場合が多く、大量生産に有効であり、また高分子の微粒子が分散したラテックスを直接得ることができる方法である。特に最近は機能性物質や薬剤を内包したマイクロカプセルなど機能性微粒子材料を得るための方法として利用されつつある。微粒子の直径およびその分布を制御することで高分子微粒子の機能性を高めることが可能な場合がある。 本講座では微粒子分散系ラジカル重合における高分子製造速度、すなわち重合反応速度と、生成される微粒子の直径 (およびその分布) を制御するための基本的な考え方を解説する。