トラブルを未然に防止する手法のFMEAや、ISO9001で必須のデザインレビュー (DR) が役立たずの「道具」となっています。しかも、これらは、「管理者の、管理者による、管理者のための道具」に化け、若手技術者にとっては大きな負担となっています。大工や料理人など一流の職人は、一流の「道具」を使いこなして初めて、その腕前を評価されるものです。一方、技術者の「道具」とは、「FMEA/FTA/DR」です。これらの一流の「道具」を使いこなして初めて、その腕前を評価されるものです。特に、DRは設計の最終仕上げであり、設計上の最重要プロセスですが、多くの企業では審査ではなく、技術説明会やいじめの会となっています。
そこで本セミナーは、以下に示すコンセプトと手段でこれらの策に一石を投じます。
コンセプト
学校では教育されず、企業では教育できなくなった「FMEA/FTA/DR」の「匠の道具」をここに収集し、技術者における道具の必要性と、脇役としての使い方を伝授する。
手段
複雑に変貌したFMEAやデザインレビュー (DR) など、いずれも若き技術者の負担となり、いつまでも「主役の座」を譲らない重き手法を避け、技術の職人が代々伝授してきた「匠の道具」を主体に、開発の効率化を伝授する。
目標
特に、DRを技術者教育の最高の場とすることにより、若き技術者の負担を低減させ、開発の効率化を目指す。
- 匠の教訓:社告・リコールはいつもあの企業
- モチベーションの低下がトラブルを繰り返す
- 技術者の姥 (うば) 捨て山
- 大規模デザインレビューでトラブルは防止できない
- 匠のワザ:匠の道具を使いこなすためのワザを習得
- 匠のワザ (1) :トラブルの98%が潜在するトラブル三兄弟
- 匠のワザ (2) :インタラクションギャップを見逃すな!
- 匠のワザ (3) :これで収束!トラブル完全対策法
- 匠のワザ (4) :再発を認識したレベルダウン法
- 匠の道具 (1) :FMEAはミニデザインレビューで審査する
- 設計者の、設計者による、設計者のためのFMEA
- 3D-FMEAの作成手順
- 想定外トラブルはライフサイクル法で抽出
- 顧客の目線はシナリオライティング法で抽出
- 匠の道具 (2) :FTAはミニデザインレビューで審査する
- トラブル原因を徹底追究する3D-FTAとは
- 3D-FTAの作成手順とノウハウ
- 3D-FTAはここだけやればよい!
- 事例:3D-FTAを作成する
- 匠の道具 (3) :これならできる!ミニデザインレビュー
- 設計者の設計者による設計者のためのデザインレビュー
- 若手技術者を苦しめる大規模デザインレビュー
- 身の丈デザインレビュー (MDR) で負担軽減
- 苦労の後の絶大なる効果
- 5年の歳月をかけて完成!MDR用マニュアル
- 演習と解説