(2016年3月3日 11:00〜12:30)
研究開発部門における、新規事業を目指すR&Dテーマ説明の経営者説得の具体的手法として、(1)研究開発テーマと達成内容の市場性(MOTマーケティング)、(2)シナリオとしてのロードマップ作成と統合化(経営と技術の関連づけ)による、未来価値の可視化と投資納得性の共有化が重要になっています。 ここではこの前提になる経営者が考えるR&D投資の重要性と(1)と(2)について具体的、実践的に学びます。
(2016年3月3日 13:15〜14:45)
「最初に、未来予測に基づく技術戦略の策定が必要となった背景、特にグローバル競争の激化、激変する市場環境等の経営・事業環境の変化について概説する。その中で、未来予測の目的及び未来予測から期待される成果についても併せて述べる。次に戦略策定期間に応じた最適な技術戦略策定方法とその課題について、各策定期間別に説明する。特に確立された方法論のない超長期については、新たな方法を提案する。最後に、技術戦略を経営層に納得させるために必要な戦略の立案方法、及び実行計画に裏打ちされた戦略であることの必要性について、具体例を挙げながら述べる。全体として、説得力のある技術戦略策定のための効果的な方法論の提案を目指す。
(2016年3月3日 15:00〜16:30)
「新規テーマを始める際の審査で経営層に承認いただく」というテーマであるが、まず考えることは「経営層から見て開発とは何か」ということであり、小生は「開発とは投資である」と考えている。つまり、経営とは「企業を持続的に発展させるために恒常的高収益が得られることを使命」としており、メーカーでは「お客様にとって価値のあるものを提供する(イノベーション創出)こと」でそれを実現できる。開発とはこのイノベーション創出(リターン)を得るために(リスク)を低減する行為そのものであり、経営から見ればこの(リスク)と(リターン)を判断しながらゴールを目指しマネジメントしていく事になる。ですから「企画書」とはあいまいな(テーマ)の中身を「見える化」しこの(リスク)と(リターン)を説明する役割を持つものである。このような内容を策定するためにも「ロードマップを核にした開発戦略」が重要であり、同時に「(リスク)を許容できる開発マネジメント(ステージゲート)」の運用も欠かせないと考えている。最後には、このようなチャレンジな開発を成し遂げるには強い思いを持った「人」が必須で、またそのようなチャレンジを許容できる企業風土も欠かすことができないと考えている。