微細藻類の高効率培養および自動車・ジェット燃料・工業製品設計/参入の狙いどころ

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会場 開催

本セミナーでは、バイオ燃料として有望視されている微細藻類について基礎から解説し、バイオ燃料の生産技術、事業化における課題と展望について詳解いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 微細藻類バイオ燃料を簡単に抽出できる培養法

(2016年2月19日 10:00〜11:30)

 微細藻類Botryococcus brauniiは細胞外に炭化水素を蓄積することから、次世代バイオ燃料資源としての可能性が注目されています。本講演では投入エネルギーを少なくした炭化水素の抽出法と、更に投入エネルギーを低減できる培養法の研究成果を紹介します。

  1. 微細藻類Botryococcus brauniiとは
  2. 加熱前処理による炭化水素抽出
  3. 濃縮藻体スラリーからの炭化水素抽出
  4. 炭化水素抽出のメカニズム
  5. 物質収支とエネルギー収支
  6. 製造コスト
  7. 希釈海水培地による培養とその効果
  8. 今後の展望

第2部 海洋酵母による圏バイオマスからのエタノール生産とスーパー酵母創製への展望

(2016年2月19日 11:40〜13:10)

 未利用海水圏バイオマスを原料とするバイオエネルギー変換 (バイオエタノール生産) に関して、筆者らの研究を中心に紹介する。特に、効率的なバイオエタノール生産を実現するために、海藻や外来水草の糖化法、海洋酵母を用いた発酵法、遺伝子工学を利用した海藻高発酵スーパー酵母の創製に関する研究を概説する。

  1. 水圏未利用バイオマスの現状
    1. 海藻
    2. 外来水草
  2. 水圏酵母のスクリーニング
    1. 海水圏由来酵母
    2. 淡水圏由来酵母
  3. 水圏バイオマスのエタノール発酵技術開発
    1. バイオマスの糖化
    2. 糖化液の酵母発酵
    3. 発酵液からのエタノール生産
  4. 褐藻を効率的に発酵するスーパー酵母創製への展望
    1. 海藻 (褐藻) の多糖類
    2. 遺伝子工学によるスーパー酵母の創製

第3部 藻類を用いたエネルギー・有用物質生産に係る 国内外の技術動向

(2016年2月19日 13:50〜15:20)

 本講演では、微細藻類を用いたバイオ燃料生産技術の最新動向と事業展開の可能性について、概説する。また、当社が、日本大学や電源開発と実施した共同研究成果 (かん水を活用した微細藻類によるCO2固定) についても一部を紹介する予定である。

  1. 緒言
    1. 自己紹介
    2. 当社成長戦略における再生可能エネルギーへの取組強化
  2. CO2再資源化技術としての位置づけ
    1. 地球温暖化防止対応の現状
    2. CO2固定化・再資源化技術の現状
  3. 藻類系バイオマスを活用した事業
    1. フォトバイオリアクターの基礎
    2. 各国・エネルギー供給事業者・学会の状況
    3. 企業間連携
  4. 藻類系バイオマスを活用したバイオ燃料以外の適用
    1. CO2固定・利用技術への適用
    2. 排水処理・廃熱回収への適用 (当社研究成果を含む)
    3. 高付加価値物質生産への適用
  5. 結言

第4部 ミドリムシ由来物質からのバイオプラスチック等 有機材料の開発とその可能性

(2016年2月19日 15:30〜17:00)

 太陽光と二酸化炭素、あるいは排水等による培養が可能であるユーグレナ (ミドリムシ) はその細胞内に多種多様な物質を蓄積することから、「素材生産工場」といえる。本講座では細胞内物質の一つである多糖 (パラミロン) を出発原料としたバイオプラスチック等有機材料の創成の概要について解説する。

  1. ミドリムシの概要
  2. ミドリムシ培養法の多様性
  3. パラミロンの概要
  4. 熱可塑性パラミロン誘導体の合成
  5. ミドリムシプラスチックの物性
  6. ミドリムシプラスチックの今後の展開
  7. その他のミドリムシ由来有機材料創成と今後の展開反応とその市場

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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