基材表面の撥水・親水性制御技術

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プログラム

1. 新しい大気圧プラズマ装置の開発現状と表面処理への応用

(2016年2月24日 10:30〜12:00)

 大気圧プラズマは真空容器や排気設備を必要とせず、また高密度な活性種を生成できるため、産業応用には大変多くのメリットがあります。このため、ここ数年、材料表面の親水化・撥水処理、接着性の向上、クリーニング等の分野で急速に利用され始めています。しかし、大気圧プラズマの発生や利用法についてはブラックボックスな部分が多いため、産業応用へのしきいが高いのも事実です。  本講演では、大気圧プラズマの物理をわかりやすく解説するとともに、講師の最新の研究テーマである、ダメージフリープラズマ、マルチガスプラズマ、温度制御プラズマなどの装置開発現状およびこれらを用いた、高速表面親水化、コーティング (撥水) 、接着性改善、超高速酸化膜還元などの成果をご紹介します。

  1. 大気圧プラズマの基礎
    1. なぜ大気圧プラズマ?
    2. プラズマとは
    3. プラズマの特長
    4. 大気圧プラズマの生成法
    5. プラズマ中の原子・分子過程
  2. 新しい大気圧プラズマのコンセプトと装置
    1. 大気圧プラズマの分類
    2. リモートプラズマ
    3. ダメージフリープラズマ
    4. マルチガスプラズマ
    5. 温度制御プラズマ
  3. 大気圧プラズマの表面処理への応用例
    1. 親水化処理
    2. コーティング、撥水処理
    3. その他の応用

2. 環境適合型フッ素系撥水撥油剤の開発と応用

(2016年2月24日 12:45〜14:15)

 フッ素系撥水撥油剤は、テキスタイル、不織布、カーペットおよび紙などへ撥水撥油性を付与出来る、高機能材料である。近年、フッ素系撥水撥油剤の原料であるフルオロテロマーに由来するパーフルオロオクタン酸 (PFOA) の環境ならびに生体への蓄積性懸念が高まりより広く調査・研究が行われるようになった。本講座ではPFOA問題の概要、フッ素系撥水撥油剤の構造と撥水性能発現機構の関係について触れ、PFOAを含まない環境適合型 (短鎖型) のフッ素系撥水撥油剤の代替技術とその商品および今後の展望について述べる。

  1. フッ素の機能について.
  2. フッ素系撥水撥油剤について
  3. フッ素化合物を取り巻く環境課題について
    1. パーフルオロオクタン酸 (PFOA) のグローバル規制動向
    2. PFOAに関するこれまでの取り組み -
  4. フルオロアルキル化合物の製造方法
  5. フッ素系撥水撥油剤の構造
  6. フッ素系撥水撥油剤の撥水性能発現機構
    1. 動的接触角
    2. 熱分析
    3. 分子鎖凝集構造
    4. 環境応答性
  7. 環境適応型 (短鎖型) フッ素系撥水撥油剤の材料設計指針
  8. 応用
    1. テキスタイル用途
    2. 撥水撥油性と風合いを合わせ持つ
      フルオロ – シリコーンハイブリッド型撥水撥油剤
    3. Soil Release (SR) 剤
    4. 不織布用途
  9. 今後の展望

3. ナノインプリントによる微細構造形成技術とぬれ性制御への応用

(2016年2月24日 14:30〜16:00)

  1. はじめに
  2. ぬれ性と表面形状
  3. 微細構造の形成方法 (ナノインプリント法)
    1. ナノインプリントの原理
    2. ナノインプリントで形成される表面形状
    3. ナノインプリントによる量産
    4. 微細化の限界
  4. まとめ

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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