(2016年2月18日 12:30〜14:15)
リチウムイオンキャパシタLICは、A.従来のEDLC電気二重層コンデンサー (キャパシタ) の発展系と見るかあるいは、B.リチウムイオン電池 (セル) の改良系と考えることも出来る。蓄電デバイスとしてはA.の、構造や材料と製造ではB.に近い。この辺がLICに対する理解や誤解を混乱させている点であろう。更に蓄電デバイスにおいて、パワー特性 (出力W/kg) とエネルギー特性 (比容量Wh/kg) はトレードオフの関係にあり、両立は難しい。一方で多様な応用分野において、先の二つの特性のアンバランスが障害となって、いるケースが多い。LICは上記の問題点を解決する新たなデバイスとして、ここ数年の開発が成果を上げつつある。はじめから建機など大型用途分野での展開が進んでいることが特徴であり、「回生エネルギー」の利用において、LICがLIBを凌いで有利であることを示している。 本セミナーでは、出来るだけ実用デバイスとしてLICの技術を紹介すると共に、材料や構造と製造で類似点の多いLIBとの関連で解説したい。
(2016年2月18日 14:30〜16:15)
リチウムイオンキャパシタは、負極にリチウムイオン電池と同じリチウムイオンを吸蔵、放出可能な炭素材料を用いているにもかかわらず、100Cを超える高い出力特性や100万サイクルを超える高い耐久性を有している。これは、負極にリチウムイオンをプレドープしているためである。本講演では、プレドープ技術の詳細とその効果について紹介する。