熱可塑性CFRPは,CFRP特有の軽量かつ高強度,耐食性に優れていることに加え,生産性,耐衝撃性さらに再利用性に優れているため,今後は輸送機器や産業機器等に大量に採用される可能性が高い先進的な材料であることから今非常に注目されている。
本講座では,CFRPについての基礎的な内容から,熱硬化性CFRPの適用事例について紹介し,熱可塑性CFRPの量産化のための製造法と技術課題,ならびに熱可塑性CFRP特有の融着接合法,さらに製造工程で排出される不用品の高度利用法について,欧州での最新事例と演者らが行った産学連携による研究開発事例を紹介し、今後の熱可塑性CFRPの技術動向を提言します。
- 第1講
- CFRPとは?なぜCFRPか?
- 熱硬化性CFRPの適用事例
- マルチマテリアルデザイン化
- 金属とCFRPのハイブリッド化
- インダストリアル・コンポジット
- 熱硬化性CFRPと熱可塑性CFRP
- 熱可塑性CFRPが注目される理由
- これまでの熱可塑性CFRPとの違い
- 熱可塑性CFRP材料
- 使用材料の種類および特性
- 熱可塑性CFRP材料の製造方法
- 第2講
- 熱可塑性CFRPの製造法
- 加熱プレス成形と打ち抜き
- ハイブリッド射出成形
- 自動テープ/ファイバ積層
- 引抜き成形と押出し成形
- Additive Manufacturing
- 熱可塑性CFRPの融着接合技術
- 熱硬化性と熱可塑性CFRPの接合法の違い
- 熱可塑性CFRPの融着接合法の種類
- 誘導融着接合法
- 超音波式融着接合法
- 電気式融着接合法
- レーザー融着接合法
- 熱可塑性CFRPの再利用技術
- 破砕粉砕
- 破砕片の混練
- 再生材の押出成形
- 再生材の加熱プレス成形
- 第3講
- 欧州での熱可塑性CFRPの最新技術動向
- JEC Europe2016展示会での話題 (予定)
- 海外での熱可塑性CFRPの研究紹介
- 熱可塑性CFRPの課題と今後の応用展望
- 熱可塑性CFRPの材料・設計・製造法
- 熱可塑性CFRPの用途
- 低コスト量産化の中間素材化
- 個別技術相談