世界に先行して日本のLED照明産業が成長する中で、産業の継続的な成長が見込まれています。照明アプリケーション別に部品・材料のニーズが拡大し、さらには海外市場向けの事業展開も拡大しています。このためには、LED電球やオフィス・店舗などの商業施設向け照明機器、さらには屋外照明装置までの広範囲な用途を考慮した事業企画が不可欠です。消費電力、寿命、演色性、安全性、快適性、コストパフォーマンスなどが改善しつつあるLED照明は、様々な分野へと広がりを見せています。また、環境意識の高まりを背景に、先進諸国に限らず、中国を中心とする新興国市場でもLED照明市場が拡大しています。一方の、有機ELはディスプレイでの実用化・低価格化・フレキシブル化・投資の拡大の影響もあって、照明光源としても発光効率が蛍光灯と同等となり、目に優しい光源として、市場導入が進んでいます。
本セミナーでは、これらの照明関連事業で優位に事業を進めるための情報として、世界の開発動向のほか、アプリケーションも含めた最新の市場動向を詳細に解説します。
- LED照明と部材・部品・材料の動向
- 最近の照明製品動向
- 照明機器とLED照明機器の市場予測
- LED部材・部品・材料の将来ニーズと市場予測
- LED照明機器の課題と将来予測
- 米国におけるLED照明の普及状況と標準化
- 政府の普及政策と実績、課題、標準化動向
- LED照明の部材・製品・技術動向
- 企業の動向と大規模スマートグリッドに向けた世界戦略
- 欧州におけるLED照明の普及状況と企業戦略
- 有機ELディスプレイ産業の動向と課題
- 有機EL照明のアプリケーションと課題
- 有機EL照明機器と製造装置・材料の市場規模予測
- 有機EL照明の開発振興策と企業動向
FPDは日本がR&Dおよび事業化で先行したが、今や中国を初めアジアのメーカーに後塵を拝している。しかし、諦めることは全くない。現状のデバイス構造、プロセス、製造装置、部材を一新することで、既存の生産ラインはガラクタ化する。ここに日本企業の出番がある。重要なことは、リスクを冒して新しいことにチャレンジすることが一番。しかも、技術戦略のみならず、ビジネス戦略および知財戦略の三位一体が重要である。現状のスマートフォンのコスト構造を理解すれば、今何が重要か理解頂けるはず。競合相手はアジアのメーカーではない。
本講演では、業界の技術・市場の最新情報から現状の課題とチャンスをあぶり出し、日本企業に向けた生き抜くための提言を行う。
- FPD市場および技術動向
- FPD市場動向 (数量は伸びるも売り上げは伸び悩む)
- FPD技術動向
- ポストモバイル用ディスプレイとしての車載用ディスプレイ
- フレキシブルディスプレイ
- 照明市場および技術動向
- 照明市場
- 照明関連の技術動向
- ディスプレイと照明の違い
- 無機LEDと有機EL (OLED) 照明の違い
- 無機材料から有機材料へ
- ガラス基板からプラスチックフィルムへ
- 無機系 (Siもしくは酸化物半導体) 薄膜トランジスタ (TFT) から有機半導体TFTへ
- グリーンプロセス革命
- 脱真空、脱フォトリソグラフィ (塗布、印刷)
- 揮発性有機化合物1 (VOC: Volatile Organic Compounds) を用いないプロセス
- 枚葉生産からロール・ツ・ロール (R2R) 生産 (装置・部材への要求)
- カーボンニュートラルによるフレキシブルデバイスの創生 (ナノペーパーとその応用)
- FPD部材の内蔵化
- FPD (特にTFT – LCD) のデバイス構造とコスト構造
- TFT – LCD部材の内蔵化 (In – Cell化)
- リオトロピック液晶とその応用
- ITO代替材料と電極形成技術
- 今なぜITO代替材料が注目されているの?
- ITO代替材料 (銀系、銅系、カーボン系、有機系など)
- 電極形成技術 (インクジェット、 オフセット印刷など)
- ビジネス戦略
- Appleスマフォにみるコスト構造
- 技術戦略、ビジネス戦略および知財戦略の三位一体が重要