可視光LED通信の実応用展開と開発事例

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第1部. 可視光通信技術の基礎とその応用

(2016年3月23日 10:30〜12:00)

 日本人が同時に3名もノーベル賞を受賞した青色LEDをベースとした照明用LEDなどを光源として用いる可視光通信は、LEDの特性改善や低コスト化と共に、当初の研究レベルから実応用展開が始まっている。  本セミナーでは、このLED開発の歴史から、そのLED光通信への応用技術や二種類に大別される高輝度LEDの高速変調技術について解説する。

  1. LED開発の歴史とその特徴
  2. 可視光LED通信について
  3. LEDの駆動方法について
  4. 疑似白色LEDを用いた高速光通信について
  5. 三原色型白色LEDを用いた高速光通信について

第2部. 高速LED通信と用途展望

(2016年3月23日 12:50〜14:20)

 太陽誘電は光ディスク (CD-R) の開発メーカであり、光ディスク上にピットと呼ばれる記録マークをレーザー光を照射して正確にサブミクロンオーダーで形成する技術を有しています。この技術をLEDを用いた光通信に応用し、特別なLEDを用いる事無く市販の安価なLEDを用いて100Mbps以上の高速通信を実現する光通信モジュールを開発いたしました。  本モジュールを用いて実際に100Mbpsの通信が出来ています。高速LED通信の想定されるアプリケーションとして、医療現場、水中通信、基板間通信、監視カメラ、ロボットなどをご紹介いたします。

  1. 太陽誘電 (株) の紹介と新事業推認本部の取組み
    • 高速LED通信の位置づけをご説明
  2. 光ディスク技術の紹介
    • 当社の高速LED技術の基となった技術
  3. 当社の高速LEDについて
  4. 高速LED通信のアプリケーションについて
    • 考えられるアプリケーションをご紹介
  5. 当社の高速LED通信モジュール (開発品) のご紹介

第3部. カメラ可視光通信の動向とPicalicoの製品事例

(2016年3月23日 14:35〜16:05)

 可視光通信の技術・応用として、カメラを受信デバイスとして使うものがあり、近年多くの事例が出始めてきました。カメラを可視光通信の受信手段とすることで、カメラつきデバイスで簡単に可視光通信が実現できる他、単なる情報通信を超えた、情報と位置と画像と結びつけた、様々な新しい応用が期待されています。  本セミナーでは、この技術の特長や原理・方式の解説、いろいろな開発事例や標準化、ビジネス動向を紹介した後、具体的な事例として、カシオがビジネスとして開始している”Picalico”について、その技術的内容や応用の紹介を通じて、この技術・応用領域の全体像と将来性を概観することができます。

  1. カメラ可視光通信 (イメージセンサ通信 :ISC ) とは
    1. 可視光通信の受信デバイスによる分類
      (フォトダイオード型とイメージセンサ型)
    2. 用語の整理
      (カメラ可視光通信/イメージセンサ通信 (ISC) /Optical Camera Communication (OCC) などの違い)
    3. ISCの基本モデルと特長
    4. 実装方式による分類
      1. 基本モデルに対する実装アプローチの違い
      2. 各適用応用領域
    5. ISCの研究、製品事例
      1. 主なメーカ・研究機関の各種提案システム
    6. 標準化の動向
  2. ビジネス応用事例 (カシオ”Picalico”)
    1. Picalicoの開発動機と技術背景
    2. スマホのカメラと連動サービスを使った応用
    3. PC用USBのカメラ、IPカメラを使った産業向け応用
  3. 最後に
    1. ISCの今後と、将来技術、有望市場

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
101-0051 東京都 千代田区 神田神保町3-2
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