中期の未来 (10年先程度) を見越した技術や商品の開発は、技術開発ロードマップ上では短すぎ、また経営戦略上では長過ぎ、ちょうど両者の狭間にはいって取扱いが難しいテーマである。そのようなときに、未来シナリオの考え方を組み合わせた戦略意思決定が有用である。本講座ではそのような手法の1つであるスキャニング手法を用いた未来洞察を体験を通じて学ぶことを目的とする。
※スキャニング手法
1960年代にスタンフォード・リサーチ・インスティテュート (SRI) が開発した手法。
「未来」をロジカルな推察から導き出されるものとは違う非連続的なものだと捉え、将来起こり得る変化の兆しとなりそうな情報を収集・吟味することで想定外の「未来」の可能性を推察する。