FPDは日本がR&Dおよび事業化で先行したが、今や中国を初めアジアのメーカーに後塵を拝している。しかし、諦めることは全くない。現状のデバイス構造、プロセス、製造装置、部材を一新することで、既存の生産ラインはガラクタ化する。ここに日本企業の出番がある。重要なことは、リスクを冒して新しいことにチャレンジすることが一番。しかも、技術戦略のみならず、ビジネス戦略および知財戦略の三位一体が重要である。現状のスマートフォンのコスト構造を理解すれば、今何が重要か理解頂けるはず。競合相手はアジアのメーカーではない。
本講演では、業界の技術・市場の最新情報から現状の課題とチャンスをあぶり出し、日本企業に向けた生き抜くための提言を行う。
- FPD市場および技術動向
- FPD市場動向 (数量は伸びるも売り上げは伸び悩む)
- FPD技術動向
- ポストモバイル用ディスプレイとしての車載用ディスプレイ
- フレキシブルディスプレイ
- 照明市場および技術動向
- 照明市場
- 照明関連の技術動向
- ディスプレイと照明の違い
- 無機LEDと有機EL (OLED) 照明の違い
- 無機材料から有機材料へ
- ガラス基板からプラスチックフィルムへ
- 無機系 (Siもしくは酸化物半導体) 薄膜トランジスタ (TFT) から有機半導体TFTへ
- グリーンプロセス革命
- 脱真空、脱フォトリソグラフィ (塗布、印刷)
- 揮発性有機化合物1 (VOC: Volatile Organic Compounds) を用いないプロセス
- 枚葉生産からロール・ツ・ロール (R2R) 生産 (装置・部材への要求)
- カーボンニュートラルによるフレキシブルデバイスの創生 (ナノペーパーとその応用)
- FPD部材の内蔵化
- FPD (特にTFT – LCD) のデバイス構造とコスト構造
- TFT – LCD部材の内蔵化 (In – Cell化)
- リオトロピック液晶とその応用
- ITO代替材料と電極形成技術
- 今なぜITO代替材料が注目されているの?
- ITO代替材料 (銀系、銅系、カーボン系、有機系など)
- 電極形成技術 (インクジェット、 オフセット印刷など)
- ビジネス戦略
- Appleスマフォにみるコスト構造
- 技術戦略、ビジネス戦略および知財戦略の三位一体が重要