本セミナーでは、ロール・ツー・ロールを構築・運用していく上で基本的な考え方と問題点、その対処法について詳解いたします。
要求される性能と耐久性を満足する枚葉での開発結果を、ロール・ツー・ロール方式に拡張する場合、単なるスケールアップだけでなくロール状のプラスチック フィルムを使用することによる装置やプロセスなどに大きな課題に直面する。これらの課題は実務経験の科学的分析を通して普遍的な知識として体系化すること により克服できるものと考えるが、現時点では現場のノウハウや暗黙知により行われることが多い。 本セミナーにおいては、ロール・ツー・ロール方式による機能性フィルムの研究から生産にいたる技術開発、現場における製造管理など30数年におよぶ経験に基づく知見を整理・分析することで、ロール・ツー・ロールの概要、導入のメリット・デメリット等の基礎的な事項から、ロール・ツー・ロールによるスケールアップの考え方、実際に製造プロセスを構築していくうえでの注意点、また運用している際に生じやすいトラブルとその対策等,本分野の課題と解決の手がかりを解説する。