第1部. マイクロ波加熱のためのマイクロ波技術
(2016年3月10日 13:00〜14:30)
マイクロ波加熱を利用した材料プロセスは近年注目を浴びている。マイクロ波加熱は電磁波であるマイクロ波を閉鎖空間に閉じ込め、急速加熱、選択加熱といった一般の加熱とは異なる加熱特性を利用して、特徴を持った新材料を生成しようという技術である。同じマイクロ波を利用していながら通信やレーダー技術とは異なる視点での技術や装置開発が要求され、マイクロ波を学んだ技術者ほどマイクロ波加熱技術は混乱を招く場合がある。
本講演ではマイクロ波加熱に用いるマイクロ波技術を、一般のマイクロ波技術との違いを示しながら解説し、マイクロ波加熱システムの設計手法や求められる技術を解説する。
- はじめに ? マイクロ波加熱とは -
- マイクロ波加熱で用いる用語 ? マイクロ波通信・レーダー技術との違い -
- マイクロ波加熱のための装置 (アプリケータ) 技術
- マイクロ波加熱のための発振器/増幅器技術
第2部. マイクロ波加熱の特徴を生かしたモノづくりと産業応用の世界的動向
(2016年3月10日 14:45〜16:15)
電子レンジなどで利用されているマイクロ波を化学や材料プロセス分野に利用する試みが盛んに行われてきたが、そのほとんどが迅速加熱を利用したものであり、マイクロ波の特徴を利用した報告例は少ない。
本講演では、マイクロ波加熱の利点 (マイクロ波加熱と通常加熱の違い) について、実例をもとに解説する。また、様々なマイクロ波化学の特徴を、専門用語を使わずに、分かり易く研究例から紹介する。また、効率的なマイクロ波加熱を行うための条件を体系化する。世界的動向の紹介や応用展開のトレンドについても解説するものとする。
- 様々な産業でマイクロ波加熱はすでに活躍している
- マイクロ波化学・材料プロセスの世界的動向
- マイクロ波加熱と通常加熱の違い
- 不思議な加熱1 (スーパーヒーティング)
- 不思議な加熱2 (逆の温度分布)
- 不思議な加熱3 (選択加熱)
- マイクロ波による化学・材料プロセス・環境浄化技術
- 有機化学
- 触媒化学
- ナノ粒子
- 高分子
- 抽出
- 環境浄化技術
- マイクロ波化学反応装置
- マイクロ波加熱を使いこなす
- マイクロ波が物質に与える影響は?
- マイクロ波の加熱メカニズム
- 加熱効率を予想するには?
- マイクロ波加熱は誘電加熱だけではない
- 浸透深さ
- 周波数を変えて化学反応を
- シングルモードとマルチモード
- 食品加熱・乾燥を例にした、マイクロ波大型装置
- スケーリングアップの可能性
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