(2016年2月17日 10:00〜11:10)
エスタブリッシュ医薬品を取り巻く環境が大きく変化している。政府の後発品促進策がさらに強化され、新薬メーカーは特許切れ後の製品のビジネスの転換を迫られている。打ち手の一つであるAGも数年前までカニバリゼーションの問題から慎重な見方が強かったが、最近は急速に存在感を増している。新薬メーカーにとっての今後のAG戦略の留意点を解説する。
(2016年2月17日 11:20〜12:10)
ジェネリック医薬品の急速な浸透が進む中、オーソライズド・ジェネリック (AG) の存在感が増している。AGは高いシェアを維持するだけでなく、ジェネリック医薬品全体の浸透スピードをも上げ、先発メーカー及びジェネリック企業の製品生き残り戦略の一つとして注目されている。 昨年、弊社はカンデサルタンのAGを他社に先駆けて先行発売することができた。そこで、AGとは何か、またAGの販売戦略、AGに対する顧客の反応、AGの普及結果などについて分析しご紹介することで、今後のAG戦略について考えてみたい。
(2016年2月17日 12:50〜14:20)
(2016年2月17日 14:30〜16:00)
世界の医薬品売上高の上位をバイオ医薬品が独占する時代となり、欧米製薬企業の攻勢が続いている中、国内企業も遅ればせながら、抗体医薬をはじめとしたバイオ医薬品あるいはバイオシミラーの開発に乗り出している。JCRファーマは十数年かけてバイオ医薬品の研究開発を進めてきた結果、国産初エリスロポエチン・バイオシミラー製剤の開発に成功した。さらにオーファンドラッグであるライソゾーム病酵素補充療法用遺伝子組換え酵素製剤については、治療目的や先行製剤の特許状況に応じて、新薬あるいは、バイオシミラーとしての研究開発進めている。その他、新しい技術開発としては、新規バイオDDS製剤並びに再生医療等製品としての間葉系幹細胞医薬製剤についても展開している。本講演では、弊社のバイオ医薬品関連事業における研究開発事例をご紹介し、開発戦略について考察したい。
(2016年2月17日 16:10〜17:40)
ジェネリックの本格的普及により日本の医薬品市場は本質的に変わったと見るべきである。長年、オオカミがきた少年であり続けた「日本企業の行く末論」もいよいよ、牙を剥く時が来た。最早何とかなると高をくくっている企業はそれこそ存続の瀬戸際に追いやられる。その中で創薬メーカーにとって最も重要なオープンイノベーションのあり方や新薬をコンスタントに世に出していくにはどうすべきかについて述べる。また、これから到来する医療の大きなパラダイムシフト:precision medicineとITについて説明し、製薬企業の将来のビジネスモデルへの影響を考える